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その後の山形 

その後の山形


 7月22日(日)、山形市の国際交流プラザにおいて、教員の立場からいじめ問題に取り組む全国組織「いじめを許さない教師の会」の初協賛による「いじめから子供を守ろう!ネットワークシンポジウム」が開かれた。テーマは「教室に正義を。子供たちに未来を!」で、180名を超える県民が参加し、見えないところで広がっている「現代のいじめ」の現実や海外の教育改革の成功事例、日本の学校の事なかれ主義的傾向の問題、子供の自主性を重んじる傾向のゆきすぎ問題などについての意見が交わされた。


 今のいじめの事例として、「臭い」と言われ続け、自分が本当に臭いと思うようになり、傷だらけになるまで身体を洗う子供の話や、ニート、自殺に至るケース、恐喝、暴行、援助交際の強要にまで発展したケースが報告され、周りの大人達がどう行動すべきか真剣な討論がなされた。その後の27日(金)、県立高畠高校二年の女子生徒が昨年11月に学校の敷地内で、飛び降り自殺した問題で、新たな動きが見られた。遺族が県教育委員会に対し、第三者を交えた再調査なとを求める要望書を提出したのに対し、高校教育課は、「要望に100パーセント応えるのは難しい。しかし第三者基幹的な組織を設置できないかどうか検討しているところだ」と新たな態度を示した。このニュースが新聞に掲載されているのを発見し、今回のシンポジウムの意味合いを改めて認識した。


 この事件は、女子生徒の遺した携帯電話に「複数の人から言葉によりいじめを受けた」という主旨の書き込みが残っており、さらに女子生徒の母親も、事件の二日前と一週間前に「学校でいじめられている」と本人の相談を受けていたこともあり、県教育委員会は調査を行っていた。しかし、「いじめがあったという事実は確認できなかった」とする調査結果を報告していたものだ。


 「たかが悪口」と思ったのかもしれないが、いじめを放置し続けた結果、このようななんとも痛ましい事件となった。遺族はもちろんのこと、いじめを知りつつも言えなかった子供達の心の傷も癒えないだろう。いじめが悪いこととも知らずに成長した子供達の将来を想像してみたことがあるだろうか。たどってみれば、家庭環境の問題も大きいと思う。だからと言って責任逃れを皆でしていたら、いつまで経ってもこの問題は解決がつかないだろう。学校関係者を含め、全ての大人が、当たり前の正しい善悪を学び直し、行動力と言葉で、子供達に教えてゆく必要があると思う。


後藤博子


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[ 2007/08/01 09:58 ] 投稿記事 | TB(0) | コメント(0)

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