長野・東御清翔高校の
コミュニケーション授業
東御市の東御清翔高校(田中正吉校長、生徒数514人)が行っているコミュニケーション教育が注目を集めている。ロールプレイング(役割を決めた寸劇)や近隣の児童との交流を通して、人間関係の築き方を身につけ、生徒たちのやさしさや「自己肯定感」を引き出すのが狙いだ。
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「○○ちゃん、行くよ」。生徒達が、互いの名前を呼びかけ合いながら、ぬいぐるみを投げる。胸には、自分たちが呼んで欲しい愛称が書き込まれたネームプレート。校名変更前の東部高校時代の2005年4月から週1回行っているコミュニケーション授業の一コマ、「ネームトス」というゲームだ。
「最初のうちは、互いに名前を呼ぶこともできない生徒が多くて驚いた」と教頭でコミュニケーション教育の責任者を務める荒木博明教諭(49)は話す。授業を受けている1年生の掘内覚さん(15)も「この授業がなければ、話さないまま終わったクラスメートも多かったと思う」という。
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授業を始めたきっかけは、携帯電話などのツールが発達する一方、多くの教員が、生徒たちの人間関係の希薄化を感じていたことだ。
このプログラムでは、1年生は、ゲームなどを中心とした週1時間のコミュニケーション授業を行い、クラス内の交流を深める。さらに、コース別(スポーツ、進学、情報、福祉、環境緑化)に分かれる2、3年時には、異なる年齢層とのコミュニケーションを学ぶため、市内の保育園、幼稚園などを訪れ、子どもたちの「お兄ちゃん、お姉ちゃん」役を務める。
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コミュニケーション授業の導入後、同校の中退者は減少する傾向にある。いじめや不登校など、対人関係に起因する課題を克服するためにも、コミュニケーション能力は欠かせない。
このため、雑誌などでも、同校の授業の教育効果が紹介され、母子殺害事件が起きた山口県光市の市議団が視察に訪れたり、県内では坂城高校が同様の授業の導入を検討したりといった動きが広がっている。
県教委は、同校をモデル校として、今年度から2年間、臨床心理士などの専門家を交えて、生徒・児童の自立を支援する事業を9月から本格的に始め、不登校、暴力行為、いじめなどに対応するノウハウを研究していくという。
ただ、荒木教諭は「いじめや不登校問題で、生徒たちにとって本当に支えになるのは、教員や保護者、地域の人たちの熱心な取り組みだということを忘れてはいけない」と指摘している。
(2007年8月1日 読売新聞)
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