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いじめ自殺 子どもたちの叫び 

  『いじめ自殺 子どもたちの叫び』

(石元巌・高田公子・村山士郎編著 大月書店)

 

 警察庁「少年非行の概要」(2006年)によると、いじめが原因となった事件は、過去20年間で最悪の233件にのぼった。また、熊本県教委が公立小中学校と県立高校の全児童生徒を対象に06年11月から07年1月に無記名で実施した「いじめ緊急アンケート」では、回答した約20万人のうち「今の学年になってからいじめられたことがある」と答えた子どもが約3万人(15パーセント)もいたという。

 こうした中、いじめに耐えかねて、不幸にも自殺を選んでしまった子どもたちの「遺書」に焦点を当てたのが本書である。そこには次のような言葉が書かれていた。

 「毎日おもしろおかしくそいつらは笑っているのです。」(中1男子)

 「(私が死んで喜ぶなら)私はその人を呪い殺しに行くことでしょう。」(小6女児)

 「うざい奴等はとりつきます。さよなら」(中2男子)

 人生最後の手紙の中に、怒り、恨み、呪いの気持ちを書かなければならなかった子どもたちの無念さを思うと、心が痛まない人はいないだろう。ところが、これほど明確な遺書があっても、学校側はいじめの事実さえ認めようとせず、すべてをうやむやにして逃げようとすることが多いのである。

 わが子をいじめ自殺で亡くした森順二さん、美加さん夫妻は本書の中で、こう語っている。「(いじめの事実を認めるということは)加害者側のためでもあると思うのです。そこで仮にいじめということを認めない場合、その子たちを教育する場がもうないのです。ないまま次をまた起こしてしまう可能性だってあるわけなのです」。同級生を自殺にまで追い込んだ人たちに、事実をつきつけ、「こういうことをしてはいけなかったんだ」と反省させ、改心させ、二度といじめを起こさせないこと、これが重要なのではないだろうか。

                                             島次郎(高校教師)

書評後記

この『いじめ自殺 子供たちの叫び』には、全日本教職員組合の前委員長が著者に入っていて、教育基本法の改正への批判や、いじめる側への懲戒への反対意見など、教育再生会議の方針とは逆の意見も入っていました。そういう意味では、一般読者におすすめしにくい面もあるようです。
 しかし、いじめ被害者のご両親へのインタビュー内容の中に、よい発言がたくさんありましたので、書評では、そこを中心にとりあげてみました。
    

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[ 2007/08/12 07:07 ] 書評、書籍紹介 | TB(0) | コメント(1)

全ては必要な事として成熟を得て無い時に今世の最初の学びとして有る試練

まだ真実が分からない年齢層が問題だけど、早すぎるけど、因果の理法は働いてるので魂の器を作る愛と赦しを学ぶ経験として本人は受け止めてゆくしかない。全ては魂修行、ただ感受性の鋭い歳だから自殺する可能性が高いのは試練を糧に人生の可能性を広げるチャンスを失ってしまうのでもったいないと思う。自殺を思い留める事が最初の悟りなので永遠の生命が転生してゆく事実を知る必要がある。
[ 2007/08/12 08:07 ] [ 編集 ]

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