今日から二日間にわたり、先日、山形で行われたシンポジュームの、山形新聞(8月20日付)に掲載された記事の抜粋をお伝えします。
なお、9月1日には、宮本延春先生をお迎えし、品川荏原文化センターでシンポジュームを開催致します。開催概要につきましては、このブログで公開させていただく予定です。ご期待下さい。
『いじめを許さない教師の会』山形でシンポジューム
教師の立場でいじめ問題について考える全国組織「いじめを許さない教師の会」が、村山市富並小教員、後藤克彦さんを会長に発足した。同会はこのほど、民間非営利団体(NPO)「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」(東京)と協賛し、いじめ問題に関するシンポジュームを山形市内で開催。教育関係者や保護者らが、パネル討論などを通じ、いじめの現状、大人が立ち向かうべき問題などを学んだ。以下はパネル討論の概要。
パネル参加者: 加藤十八氏、田中順子氏、後藤克彦氏、矢内筆勝 氏、 井沢一明氏 (プロフィール略)
田中: いじめに対して先生たちが立ち上がってくれたことは心強い。
後藤: いじめについて、われわれ教師が隠ぺいや信頼を失う行動をしてはいけない。10件のいじめのうち1件は、教師がかかわっているといわれる。信頼を高めるため、われわれは立ち上がり、「いじめは絶対に許さない」というメッセージを発していく。
矢内: いじめを止めるために両親と先生は協力しなくてはならない。いじめている子に対して、先生が「悪いことだ」と教え、両親は本人と一緒にいじめられている子に謝罪する。学校は善悪の判断基準をしっかりつくるべきだ。また、いじめられた子はもちろん、いじめた子どものケアも必要だ。
田中: いじめ相談から見えるものは?
井沢: 大事なのは、両親の「子どもを守る」という強い意志。親は、学校の協力を得るための戦いをしなくてはならないからだ。登校を渋り始めるのは、相当いじめが進んでいる段階と覚悟しよう。この時点で子どもは既に耐えかねている。朝、学校に行き、そのまま帰ってこなくなるという悲惨な事にならないよう、親は毎日、子どもの様子を見なくてはならない。
田中: いじめをなくすためには何を変えるべきか?
加藤: 学校に規律を取り戻すことが大事。70年ー80年代の米国は規律が乱れ、暴力やいじめで子どもも苦しみ、教師も燃え尽きた。原因は、子ども中心主義や非管理主義の極端な主張だ。この理念から脱却し、教育を立て直した。ゼロ・トレランス(規律違反は、しつけとして厳しく指導する)方式といわれ、規範意識が向上し、校内の問題が減少した。
後藤: 細かな規律が必要だ。今は、「隣の人と話さない」「話している人の目を見る」と一つ一つ教えないと「人の話をちゃんと聞く」ことが分からない。「言われなくても分かるはず」ではなく、何が悪いことか、きちんと教えなくてはならない。 (つづく)
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