シンポジウムin品川 報告
『いじめは克服できる
夢は必ず実現する!』
9月1日(土)品川区立荏原文化センターで開かれたNPO「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」シンポジウムin品川、は早くからつめかけたたくさんの方々
、ファミリーや、子ども達の参加もあって満席となり、学校の閉鎖性の打破を、と話される濱野 健品川区長の力強い来賓あいさつから始まりました。
そしてNPO矢内筆勝代表から現代のいじめの実情報告があり、今“いじめ”をテーマに、恐ろしいほどのリアルな“壮絶ないじめ”描写で話題を呼んでいるドラマ、『ライフ』で、子ども達が見ると本当に行われていること、と言うが、大人には信じられないような昔と全く違ういじめのひどさを、話されました。いじめと不登校はコインの裏表、深い心の傷になること、そして被害者のみならず加害者のその後にも言及され、先生からいじめは悪である犯罪なんだと徹底的に教えてもらいたい、学校に正義を、と語られました。『子どもは宝です、未来そのものです。
大人が放置したら亡国の危機です。誰かに任せるのではなく・・このシンポジウムがそのきっかけとなることを願っています』というお言葉が心に残りました。
続く第一部は、“オール1のおちこぼれ、教師にる”の著者で愛知県私立豊川高校教諭、宮本延春さんの講演でした。ご自分のいじめ体験を、状況、先生の対
応言葉、親の対応、その時自分の感じたこと、を盛り込んだ、判りやすい語り口で、担当生徒全員とメールでコミュニケーションしているという、熱心な明るい
お人柄が伝わるお話をしてくださいました。給食費を忘れたクラスのボス格の女の子からおまえのをよこせ、ととられた事を親が学校に言ったことからはじまり、先生が2人を呼んで・・・その日をきっかけに嫌がらせが始まり、とりまきも嫌がらせを始める、そしてそういう空気ができあがる、歯車が回りはじめるといじ
めの理由はなんでもよくなる、というプロセスや、学校に行かずにフラフラしていて、補導員と派出所員に怒られました、どうして学校を休んだんだ、と聞いてくれる人は地域の中にもいませんでした、というお話に、大人が子どもの目線になる、子どもの気持ち痛みに敏感になる、ということの重要性を感じました。学校が嫌いになると勉強が嫌いになる、そして中学に入った時オール1をもらって完全に自分のことをあきらめました、という宮本先生も、実は小林寺拳法をずっと習っていて後に黒帯をとるほど。なぜいじめられた時それを使わなかったか、オール1で自己肯定感・自尊心がゼロだった自分がワザを使ってもだめだったらという恐怖があったからと話されました。黒帯をとって小さな自信ができ、そして愛知県代表で日本武道館にいったことが自信になり、奥様からもらったアインシュタインロマンというVTRに感動し今の自分がある、というお話に、あきらめてはいけない『いじめは克服でる、夢は必ず実現する』のだ!という大きな感動をいただきました。
第2部はパネルトーク、法政大学講師田中順子氏の司会で内容の濃いお話でした。
宮本先生は、加害者と被害者が隠そうとしているものを大人が見破ることは困難、様々なSOSの受け口の必要性、乗り越えたからこそたどりつく所がある、悩みや苦しみはどんどん経験しろ、でも死にたくなるほどのことは言わないといけない、と語られました。
井澤事務長は、子ども達が一番信頼しているのはお父さんお母さんです、子どもが訴えた時に、絶対守ってやる!と宣言していただきたい、多くの人たちが子ども達を見守っているそんな社会が日本に求められていると話されました。
聖学院大学准教授鈴木真実哉氏は大学にもいじめがある、人間関係の距離のとりかたがよくわからないのではないか、そしてなぜいじめたのかときくと「とめてくれるひとがいなかった」という答えが大半、という驚きのお話を。罪の意識を持って反省しないと報復する、誰も責任をとらないシステムを見直すべきというお話をいただきました。
矢内代表からはひきこもりニートにいじめが関係しているようだということ、問題の実態を知った人から立ち上がって安心して希望をもっていける日本にしていきましょうというお話がありました。
最後に品川区議会議員本田氏からお母さん達の協力体制でいじめ解決へというご自身の経験からの熱意あるお話があり、閉会の挨拶では鈴木氏が義務教育の現場で正義が貫徹して個性をのばしていけるようにするのが義務、あらゆる子どもが正当な教育をうけられるように、と話されました。このようなシンポジウムをきっかけにたちあがる熱意ある大人が未来を、子ども達を救っていくのだ、という熱い思いと、NPOの使命の大きさ、重要性を改めて感じさせていただきました。
参加された方の感想
・ 大人が毅然とした態度で明確な判断基準を持ち行動で姿勢を正すことが大事だと思いました。
・ 宮本先生の体験されたような大変な苦しみから、明るく強くたちあがった姿に深く感動しました。
・ 素晴らしい熱気あるシンポジウムに参加できて良かった、誘ってくれた友人に感謝です。
・ 宮本先生のお話で、すさまじい逆境の中から光目指して人生を建て直していかれた宮本先生はかなりのかたであると感動しました。実際の経験の中から掴んだお話なので深く心に感じるものがありました。
・鈴木先生のお話しでは、小中高大学すべての教育改革の必要性を感じました。善悪の基準が麻痺して
いる教育の現場からいじめを根絶していくのは並大抵のことではありませんが、なくしていこう、と立ち上がるひとが増えなくては、教育改革は成し遂げられません。そのような意味でもこのNPOの活動はとても重要であると強く感じました。by Ms. Kaji
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