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ネットいじめ 知らないでは済まない 

   ネットいじめ 知らないでは済まない


携帯電話を通じて、いじめがますます陰湿になっている。インターネットには「学校裏サイト」と呼ばれる掲示板が広がり、匿名がゆえの中傷や批判の場になっている。

 今年7月に神戸市の高校で3年の男子生徒が自殺した事件では、生徒の下半身の写真がサイト上に掲載されていた。「うそをついたら1万円」の要求はメールで加速。追い詰めた側の少年は、恐喝未遂の容疑で逮捕されている。

 便利さを優先し、ネットにつながる携帯電話の危険性を十分に考えてこなかったつけが、大きくなっている。大人が「知らなかった」では済まされない問題である。

 いまさら中高生から携帯電話を取り上げるのは無理だろう。ならば、利用の実態を把握し、危険回避や人権尊重の教育を重ねていくしかない。被害に遭った生徒を救済する手だても急いで考える必要がある。

 逮捕された少年は、自殺した生徒に脅迫メールをたびたび送っていた。「払わんと何されるか分からへんで」-。うそをつくと1万円ずつ払う約束の“ゲーム”が始まったのは昨年秋ごろだったという。ふざけあいと見えたようだが、携帯電話のメールやサイトを通じていじめはエスカレートした。

 いわゆる「学校裏サイト」は2年ほど前から全国で広がってきたという。学校の管理外で、生徒らが独自に設定する。匿名であることから、悪口、中傷、うわさ話で盛り上がりがちだ。根も葉もないことを書き込まれ、不登校や転校に追い込まれた生徒もいる。

 最近では、サイト名から学校名が消えて検索しにくい。閲覧するにはパスワードを求めたり、携帯電話限定にしたりと、大人が簡単に見られない仕掛けも多い。実態をつかみにくくなっている。

 それでも、手をこまぬいてはいられない。学校や保護者はネットの危険性を学び、実情を知る努力を重ねたい。トラブルで悩む生徒がいれば、学校全体で対応する態勢を作りたい。書き込みの削除を求めても放置される場合もあり、個人で対処するには限界がある。

 サイト上で、子どもは被害者にも加害者にもなる。中高生になれば、人権問題だと言っても素直に耳を傾けてくれるとは限らない。中傷すれば名誉棄損や侮辱に、金品を要求すれば恐喝と、罪に問われる可能性があることを教えるべきだ。「いじめ」で済む問題ではない。

 携帯電話会社やサイト管理者の責任もある。加害者の特定が容易になるシステムにするなど、対策を真剣に考えるべきだ。
信濃毎日


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