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アドバイザーのいじめ対応報告 ③ 

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アドバイザーのいじめ対応報告 ③


その後、8月初旬に両親が理事長に面談。その際に口頭で要望したことに対しての回答があったのが8月末日のことである。理事長名によるこの回答書は、これまでのそれとは180度違っていた。その回答とは 


①転学の支援を教頭がを窓口となり行う。 


②入学料、教育施設費、授業料等の返還をする。


③教員の初期対応のまずさと、被害生徒へのコミュニケーション不足を認め、理事長より該当教員4名に対し、口頭注意を行った。 というものである。


この3つはいじめ問題が発覚してから、ずっとAさんが要望し学校側と交渉していたことだったが、3か月間もの間誠意のない回答ばかりだった。転学支援はできない、自分で探せ、とにべもない返答ばかり。授業料の返還は第三者を立てて交渉するものだ、、と事実上受け付けない姿勢。教員たちの対応は今回一番問題だった部分である。被害生徒へのケアが全くなく、被害生徒の精神的不安を取り除くどころか助長した。このことを、口頭であっても理事長から直接注意してもらったことは画期的なことと言える。 


また、後日事務局長より、該当教員4名校長、学年主任、生徒指導主任、担任が「お嬢さんに謝罪に伺いたい」という旨も伝えてきたということである。教員による謝罪は9月末に実現。Aさんによれば、理事長からの指導を受けていたのは事実と感じられる謝罪内容だったとのこと。その場にお嬢さんはAさんと一緒に勇気を振り絞って同席。現在は今後に向けて新たな一歩を踏み出そうとしている。入学してまもなく起きたいじめの解決のために、ほぼ半年を費やしたことになる。


振り返ってみると、Aさんご夫妻のお嬢さんを思う強い気持ち、具体的な行動なくして、解決はなかったと言っていい。あきらめず粘り強く学校と交渉を重ねてきたことが勝利の決め手だった。8月初旬の面談では理事長に対し「あなたは置物ですか。」とまで言い詰め寄ったのだ。理事長も「私のところまで来た人は初めてです。」と気色ばんだと言う。しかし、その後理事長は対応を180度転換させたことを思うと、親の本気さこそが学校を説得し、多くの人の胸を打ち、結果として子供を守ることにつながっていくのだ、ということをAさんご夫妻から教えていただいたように思う。


また「いじまも」が直接コンタクトを取る前と後では、学校側の対応が変わってきたように思われる。当初、Aさんからお話をうかがったときは、一家族が相手であれば、「このまま見過ごそう。」という態度が見え隠れてしていたが、外部団体、しかも全国的規模の団体が関与してきたことで、学校側も変わってきたようだ。


山口県の相談員Nさんは学校に直接メールや電話をしてくださり、これも大きな圧力になったものと思われる。 学校に交渉の場に同席した際、「いじめから子どもを守ろう」という市民団体で、Aさんより相談を受けて伺ったということを伝えたので、学校は相当にブログを意識した節があり、多くの人の目に触れるブログは、非常に大きな影響力を持っていると改めて思った。  


また、学校の今回の対応の180度と言っても良いほどの変化は、親御さんの気持ちがおさまるかどうかは別としても、第三者としてみると大いに評価できるのではないかと思われる。もちろんどれも被害生徒、および保護者からすれば当然、、、というものではあるが、それまでの不誠実な態度を翻すのは非常に勇気がいったはずであり、学校のメンツの問題も乗り越えて、よくぞここまで、、という感もないではない。 


もっと早くにこういった誠実な対応をしてくれていたら、お嬢さんも心の傷も浅く、不登校にもならず、明るい学校生活が送れていたのでは、、と繰り言になるが思ってしまう。やはり子供、親にとって、学校や先生は大きな存在であり、大きな影響力を持っている。


学校の対応によって大きくその後が変わってくることは確かである。 Aさん、そしてお嬢さんがこれから新しく力強い第一歩を踏み出していかれるように心から祈念する。また元気に学校に行ける日まで、応援させていただきたいと心に期している。 最後になったが、Aさんは「いじまも」ネットワークの存在と多くの人の応援をもらったことをとても感謝しておられることをお伝えします。


本当にありがとうございました。


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[ 2007/10/18 07:07 ] 活動報告&集い | TB(0) | コメント(1)

第3者の介入で学校も動く

Aさんのいじめ問題がこのようないい形で解決できたことはひとえにご両親を核とした皆様の協力体制があってのことだと思います。私の場合は泣き入りでしたので。
忍耐と諦めない姿勢の結果だと思いました。組織で動くことの大切さもわかりました。記事中にもあるように全国的な組織のバックアップなしには学校側も動かなかったと思います。それにしてもこれだけの時間と労力をかけなければ動かない学校というものにはまだまだ不信感が残ります。

記事とは関係が無いのですが、写真が印象的です。私もアメリカへ1度だけ行ったことがあるのですがハイウェイはとてつもなく広くてちょっと郊外へ出ると見渡す限り道路以外には何も無いところでした。そのときのことを思い出し懐かしい感じがしました。
[ 2007/10/18 11:38 ] [ 編集 ]

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