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カナダのいじめ問題  (投稿記事) 

カナダの読者・やまちゃんから、カナダのいじめ問題についてのレポートが送られてきましたので紹介します。日本と違う、先進的な取り組みにビックリです。


《from Canada 
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カナダでは、Canadian Child Rights Council(カナダ児童権利審議会)というものが1990年代の初頭に作られています。国連の児童憲章の「子供及び児童に関する国連会議での決定と方針」に沿って、カナダで子供が守られているかをモニターする目的で作られたものです。「いじめ」という、あたかも個人の受ける被害を、国連が保障する児童一人ひとりの人間としての権利(Human Rights)が犯されていないかどうかを問うのが目的です。


日本でも国連決議を大切にしているとおもいますが、その中には「人権」を擁護する子供のための思想が大きな位置を占めているのです。子供の擁護は、なにも経済的な開発途上国の子供に対する擁護だけではなく、先進国も含める「子供全般」のためのものなのです。子供の権利に関する情報ネットワークも確立していて、世界中からの情報も得られるはずです。


 カナダの場合、NPOが確立され、カナダの子供を守るために常にモニターしています。そしてカナダ連邦政府だけではなく、州政府、あるいは地方都市レベルの政治機構とも連絡しあっています。さらに、政府以外の組織とも提携してカナダの子供の権利を守っています。「人権」の思想を地方や個人レベルでも満足させるようにしているとお考えになってください。


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アメリカの統計によると、9歳から12歳までの児童1200人のサンプル調査で、 86%がいじめを見た経験があり、48%がいじめにあった経験、42%がいじめた経験があるそうです。(2004年)ですから、日本だけではなく世界中広範にいじめは存在する、といった方がいいでしょう。 なぜいじめが起きるか、ということですが、様々な原因があります。まず自分と違う人をターゲットにします。「違い」をいじめる原因に仕立てるのです。いじめる側は反撃してこない人をターゲットにします。太り過ぎの子、メガネをかけている子、大きな耳の子、などはっきり見えることがいじめる口実になります。違いは物理的なことに限りません。賢すぎる子や遅すぎる子、不安感を持つ子などもターゲットになります。 家庭内の問題を発散するためにいじめる子もいますし、親が誰かをいじめていたので、いじめることを当然のことだと考える子もいるのです。
 以下に、カナダのいじめ対応マニュアルの項目を書いて見ます。

1.子供がいじめられているのを助ける方法
2.子供がいじめにあっているサイン
3.もし子供がいじめられたら
4.子供がいじめるのを止める方法



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結局、カナダでは「いじめ」を個人的な問題にしないで、児童や子供の社会に常に蔓延している「人権問題」と言うように把握しております。そして、国連の児童憲章を遂行するためにはカナダ内でNPO組織を造って監視し、モニターして、政府をふくめ社会組織としてこれを守ろうという「法治国家」の考え方をしています。
学校では、先生は児童生徒に対して責任がありますからいじめを放任できるはずもありません。放任して「自分のクラスには何もない」と知らぬ存ぜぬを決め込んでいれば、因果の理法でかならず問題が吐き出されますので、問題を認めることの方が先生にとっては安全なのです。社会では、自分が解決できなければ上司に報告し、報告を受けた時点からは上司、例えば校長が学校外の専門機関に相談すれば、その時点で学校の責任外になりそのほうが安全なのです。


 私が思いますには、日本もいじめはあるのだから、いじめ問題解決諮問委員会のようなものを作ることが必要ではないでしょうか。いわば、いじめ解決のプロフェッショナルが必要なのです。カナダは多人種国家ですから、人体など違いを探せばいくらでもありますから日本より問題は多いはずですが、陰湿さはそれほどありませんし、人権にかかわることとの理解が進んでいるので、「人権問題=セクハラも同じ」というように小さい時から教育されていて、もっとあっけらかんとしています。要は日本では子供に対する教育がなっていないのです。
                       カナダのやまちゃん


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[ 2007/01/07 09:49 ] 投稿記事 | TB(0) | コメント(0)

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