山形 「いじめを許さない教師の会」
フォーラムに参加して
12/16山形ビッグウィングで開催された、「いじめを許さない教師の会」主催のフォーラムに参加した。
基調講演で戸田先生からは、「いじめに対する規範を明確に規定すること。そしてその適用を厳しくすること」で、いじめは抑止できるとの提言があった。先生が校長をしていた際、全校集会で、「いじめがあったら、いつでも校長か教頭に匿名でいいから電話をよこしなさい。」と明言したところ、2ヶ月位後、「校長先生がそう言ってくれたおかげで、いじめがやんだ。校長に言われたら困るから、やめる。」と、仲直りできたという嬉しい報告があったという。結局、大人の毅然とした「許さない」という態度をしめすことこそが、いじめに対する抑止力となるのではないか。守るべきは、第一に被害者の人権、第2に普通の子の人権というお話しも心に残った。「いじめがない学校」とは、普通の子が安心して怯えずに登校できる学校であるということ。当たり前のことが、当たり前になっていない現状を思った。
今回は、沖縄「那覇市いじめ防止プロジェクトチーム」の実践報告があった。保護者が中心となって、いじめ相談の第三機関を設け、ケースによって、学校・NPO・警察などと連携して対処していくというものである。既存の相談窓口との違いは、対応の即効性と実行性にあると感じた。中心になっている那覇市PTA連合会会長の徳留さんは、「この活動は、子どもに希望を与え、保護者へも勇気を与える。やっている側も心豊かになれる。皆さんに支えられての活動です。」とおっしゃっていた。
この取り組みに対し、パネルディスカッションでは、北海道帯広市立第5中学校の千葉教諭が、「今まで、いじめが社会問題となったことが3回ある。’80’90そして今回。しかし、今までこれといった手だてはとれないできている。このままでは、また10年後社会問題化するだけである。その中で、今回の『いじめ通報システム』は、画期的である。今まで無かったいじめ解決のための新しい方法が示された。」と話された。また、「いじめられている子が、転校したり、その子自身が変わって解決したとしても、ターゲットが変わるだけで、いじめは無くならない。いじめはダメという、圧倒的な信念が、メッセージとして発されなければ。」ともおっしゃていた。
最後は、後藤会長の「救われたい子どもがいて、救いたい人がいて、何をひるむことがあるのか。いじめから子どもを守るシステムを作っていきましょう。」という挨拶で締めくくられた。
パネラーの皆さんに共通していることは、大人が本気で、できることを一つ一つ積み重ねていく姿であった。何かしたい・何とかしたいと本気で思うなら、制度のせいにせず、制度に頼らず、自分ができる行動に転嫁していくことが、子どもを守り、子どもたちが担う未来を創っていく事になると実感した。
また、今回示された「いじめ防止プロジェクト」は、何かをなしたいと思っている参加者に、勇気とヒントを与えてくれた。プロジェクトの立ち上げ自体が、「本気の大人が立ち上がりました!いじめは許しません。いじめからあなたを守ります!」というメッセージを発している。これ自体が、いじめ抑止力となることを確信する。 by秋田ぶー太
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