
集団暴行、いじめ…被害者の生涯を一冊に
ありのまま舎
重度障害者の自立ホームを運営する社会福祉法人「ありのまま舎」(仙台市太白区)が、不慮の事件や事故に巻き込まれて命を落とした人々や、自殺した女性の生涯を紹介する出版物の発行準備を進めている。遺族の手記や故人の日記、詩を掲載する内容で、編集を担当するスタッフは「死を見つめることで命の大切さを感じてほしい」と狙いを話す。
本の題名は「魂(たま)鎮めの詩」(仮題)。仙台市のアーケード街で2005年に起きた暴走トラック7人死傷事件の被害者をはじめ、集団暴行事件で死亡した女性、いじめが原因で精神的な病気になり、自殺した女性らの生涯を伝える。
脳腫瘍(しゅよう)で亡くなった男児、過労死した中学校教諭ら11人の人間像に迫り、生前に書いた詩や日記のほか、作文、メール、絵画なども掲載する。
「ありのまま舎」はこれまで、難病で亡くなった患者の詩や手記などを自費出版してきたが、最近、宮城県内で悲惨な事件事故が相次いで発生。胸を痛めたスタッフが「病気でも事故でも悲しい死を遂げたことに変わりはない。亡くなった人の生きた証しを伝えたい」との思いで刊行することになった。
中心になっているのは、出版を担当している統括室長の大内環さん(29)。昨年9月ごろからテーマを決めて、遺族に手紙などを出して手記の執筆を依頼している。心の整理がつかない遺族には大内さんらが直接出向き、インタビューを行ってまとめた。
大内さんは「幼い子どもを事故で亡くした両親の悔しさと無念さが込められた言葉に胸を打たれ、涙を流したこともあった。加害者を憎むより、大事な人を亡くした喪失感にさいなまれている遺族が多いことも知った」と語る。
出版時期は5月ごろの予定。ありのまま舎と仙台市内の書店で発売される。予約も受け付ける。価格や大きさは未定。連絡先は、ありのまま舎022(243)1300。 河北新報
http://mamoro.org:80/
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