プロレスラーの話に笑顔をみせる小学生ら=いずれも岐阜市此花町の岐阜市本荘小で |
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岐阜市此花町の本荘小で14日、プロレス団体「ZERO1-MAX(ゼロワンマックス)」(東京)によるいじめ撲滅のための興行があり、全校生徒約600人がプロレスラーの話を楽しみながら、いじめについて学んだ。
興行のスローガンは「いじめ撲滅 元気創造」。ゼロワンマックスのメンバーは全国の小中学校を訪れており、昨年7月にも同校を訪問。生徒から「また来てほしい」との声があがり、2度目の来校が実現した。
この日訪れたのは、大谷晋二郎さんや田中将斗さん、Hikaru(ひかる)さんらレスラー6人。ステージに上がって「プロレスラーになった理由」など生徒の質問に答えた。続いて、腹筋や腕立て伏せなどで一緒に体を動かした。教員に技をかけて笑わせる場面もあった。
最後に、大谷さんは真剣な表情で「ちょっと話を聞いてください」と切り出し、「人をぶったりたたいたりするのは、本当に鍛え上げた人間にしかできないことをわかってほしい」ときっぱり。「今までいじめられたことやいじめたこと、いじめを見たことがある人は手をあげて」と問い、「1人で悩まないで信頼できる大人に話をして。いないならば、僕らに手紙をください」と呼びかけた。 (坂田奈央)
中日新聞