
子どもの変化で
いじめに気づいて
全公立校で保護者向け
チェックリスト配布へ
深刻化するいじめの早期発見と解決を目指し、県教委と県PTA連合会などは、保護者向けのチェックリスト「『いじめ』信号を見逃さない」=写真=を作成した。親の問題意識を高めて積極的な行動を促すのが狙い。新学期に県内の全公立学校で配布する。
2006年度に県内の学校で確認されたいじめの件数は、1958件と前年度の6倍に増えた。近年は特に、インターネットの掲示板や携帯電話のメールを使った「ネットいじめ」などで手口が巧妙化し、周囲に兆候が見えにくくなっている。
チェックリストでは、「いじめに遭っている子どもの変化」に23項目、「いじめをしている可能性がある子どもの変化」に12項目を挙げ、子どもたちが発信する“言葉にならないメッセージ”に耳を傾けようと提案。電話相談の案内や、いじめが原因で自殺した児童生徒の遺族の声(07年11月16日の読売新聞朝刊から抜粋)なども紹介、県教委は「研修会などで活用してほしい」と呼びかけている。
いじめに遭っている子どもの変化(抜粋)
◆帰りが遅く、理由も言わずに外出する
◆学校のことを話さなくなった
◆聞いても名前を答えない電話が増えた
◆携帯電話の着信を無視するようになった
◆メールアドレスを頻繁に変更する
◆必要以上に小遣いを要求する
◆親を避け、部屋に閉じこもりがちになる
(2008年4月3日読売新聞)詳しい内容は新聞社にお問い合わせください。