※ 「奈良新聞」に、今年の3月まで「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」東京代表をつとめておられた栗岡まゆみさんのインタビュー記事が掲載されました。 (栗岡さんは、ご主人の転勤で現在は奈良市内に住んでいます)。
記事の要旨を掲載させていただきます。
いじめから子供を守ろう! ネットワーク
元東京代表 栗岡まゆみさん インタビュー 実態知らせ防止策構築
家庭、学校、地域が一体に いじめ―それは毎日も教室で繰り広げられているきわめて陰湿で悪質な犯罪だ。それは、子供が自殺するほど残酷である。集団で1人を徹底的に無視し「死ね」「キモイ」「ウザイ」と罵言(ばり)雑言を浴びせかけ、集団暴行する。このような陰湿で残酷な行為が現代のいじめであり、それはもはや人権侵害であり犯罪だ。「いじめから子供を守ろうIネットワーク」は、いじめから子供たちを守るために立ち上がった父母の会である。同会は、学校の中で行われているいじめを止め、正義が学校を支配するべきであると主張している。社会で許されない行為は、学校でも許されない、そのような正義を求めてさまざまな活動を展開する同ネットワークについて、元東京代表の栗岡まゆみさんに語っていただいた。
(聞き手は上田達雄・奈良新聞社取締役東京支社長)
■立ち上がるまで
――まず、「いじめから子供を守ろうIネットワーク」を立ち上げた経緯を。
栗岡 : 「いじめから子供を守ろうIネットワーク」は、2007年2月に東京で設立大会を関催しました。プログを立ち上げたところ、全国からアクセスがあり、サポーターとして参加したいという方がたくさん手を挙げてくださいました。
具体的にはいじめをテーマにしたシンポジウムを関催したり、いじめの相談会などを行っています。このシンポジウムに参加していただいた方に呼び掛けていって少しずつメンバーになっていただき、東京23区をはじめとして、全国的にもネットワークが形成されていきました。いじめによる自殺が社会的な問題になっていたことから多くの方が共感し、参加してくださるようになりました。
私の場合は、友人の子供がいじめに遭っていました。それで同じように子供がいじめに遭っていた方と、親としてこのまま放っておけないということで参加するようになったのです。そのころ私は東京・品川に住んでいましたが、ネットワークの事務所が五反田にあった関係もあって、品川のサポーター数名でシンポジウムを企画したのがきっかけです。東京の代表を引き受けてさまざまな活動を展開してきました。
たまたま夫が3月末に奈良に転勤になり、転居してきました。奈良県ではまだネットワークがないので、これから取り組んでいこうと考えています。
■いじめの現実
――いじめについてはよくマスコミでも取り上げられていますが、実態はどのようなものでしょうか。
栗岡 : いじめの現実は、きわめて深刻です。いま日本では不登校児が約13万人います。そして毎年600人も子供たちが自殺しています。このうち約6割から7割がいじめによるものと推定されています。ということは、40人の学級でしたら1人か2人はいじめられているということですね。いじめは小学校低学年から高校生まで、普遍的に分布しています。近年の特徴としては低年齢化の傾向が指摘されており、だいたい小学校4年生から中学2年生ぐらいの年齢層で顕著になっています。
様態は、かつてのように力の強い子が弱い子を暴力でいじめるのではなく、インターネットや携帯サイトをツールにして、「なりすましメール」により匿名で陰湿ないじめを繰り返すというのが最近の傾向です。
クラスでは成績優秀でおとなしい子が首謀者であるケースもあります。かつての単純で原始的ないじめとは質が異なるので、子供一人で対処するということは不可能です。
■問題の所在
――どこに原因があるのでしょうか。
栗岡 : 学校と家庭の双方に問題があります。
学校では、携帯が学校に公然と持ち込まれるようになったことから、モラルが低下してきました。また、先生が子供中心主義の指導をされるので、善悪のけじめをはっきりと指導しない傾向があります。
子供中心主義の教育は、子供の自主性を尊重するという建前で、子供たちを見守ります。しかし、指導はしません。このような指導方針が、いじめを深刻化させています。
家庭では、いわゆる家庭力が低下しています。子供への注意が行き届かず変化に気が付きません。例えば家で携帯を見なくなったとか、兆候が分からないのです。それでも母親が子供と正面から向き合い「絶対にお母さんがあなたを守ってあげる」と言えば、まず子供は自殺しません。子供は親に言えず、先生にも言えずに孤立化し、糸が切れるように自殺してしまうのです。自殺した子供の親は、いじめに気付いていない場合がほとんどです。また親子のきずながあれば、自殺は防げるのです。
■被害事実を記録、証拠に
――このような凄まじいいじめを防ぐ方法はあるのですか。
栗岡 : 「いじめから子供を守ろうIネットワーク」で実践し、セミナーで啓発普及を図っている方法があります。それは被害事実を時系列で記録し、証拠をつくったうえで冷静に話し合い、いじめた側を納得させ、謝罪と再発防止を誓約させるのです。
いじめの大半は言葉によるいじめであり、いじめた子供はその事実を絶対に認めません。いつこんなことを言われた、暴力を振るわれてけがをしたなどの事実を具体的に突きつけることによって、事実を認めさせます。たいていのいじめは子供にたいして悪気はなく、次第にエスカレートして いくという場合がほとんどです。それと、ポスターを制作して頒布しています。「いじめは犯罪! 絶対にゆるさない!」というコピーは、子供たちにいじめが悪いことを訴え、抑止する効果があります。
ネットワークでは、シンポジウム、いじめ相談などの活動を通じて意識啓発を図っているところです。
■奈良での活動を展望
――奈良に転居してこられて、新たな活動を計画しておられるとうかがっています。
栗岡 : はい。奈良には支部がありませんので、立ち上げようと準備しているところです。
まず県の教育委員会の担当課を訪ね、お話をうかがいました。奈良県は教育・文化のレベルが高い地域ですが、やはりいじめはあるそうです。県の方では社会福祉センター内にいじめ相談窓口を設置したり、いじめに関するアンケートを実施したりしているということでした。ただ、いじめ防止についてはネットワークの方がデータもノウハウも持っているので、連携して解決に向け努力していきたいということでした。
ネットワークとしましては、これからもシンポジウムによる啓発、いじめ相談、PTAや教師向けいじめ学習会、地域でのいじめ防止プロジェクトの立ち上げなどを通じて、いじめの実態を知っていただき、学校に具体的な解決を求めるとともに、地域でも声をかけていじめをなくしていく体制をつくっていきたいと思います。そして、いじめ防止法の制定に向けた運動にも取り組み、家庭、学校、地域が一体となってきめ細かいいじめ防止網を構築していきたいと考えています。
いじめは成人してからもトラウマになり、別の殺人事件を引き起こしたりしています。これまでの成果をもとに、奈良県でもネットワークづくりを推進していきたいと考えていますので、ご理解とご協力をお願いします。
【2009年7月11日 奈良新聞】

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塾に通う小学5年生の息子について。
同じ塾の男子1人(以下A記す)から突然 「キモイ。」などと悪態の暴言の

が なんとコピー用紙20枚分にも及び送信されてきました。数分後にめ再度 悪質

が。塾が関係した事件なので私は塾の先生に相談したところ、Aは以前から問題児童で 次に問題を起こしたら退塾と塾の方からも宣告されていた。したがって今回の悪質

で当然 退塾!なのに~両親が裁判を起こすなどと塾の本部にしつこく電話攻撃。Aの両親は私との電話を なんとスピーカーにして2人で聞いて 不利になると、いつの間にか父親が電話口で話したりと…やる事が全てにおいて異常である。そして最も驚いたのがAの父親は住職である。住職が自分の子供のした事に責任感ゼロ。反対に塾や被害者に対して 理不尽な言い掛かりをつける。最後には母親が泣いて「今の塾の校舎で続けて勉強させたい。他の校舎は遠い(今の校舎と10分ぐらいしか変わらないのに)。家が寺なので やはり仏教の私立に何とか入れたい」とか…本当に自分勝手過ぎる。

による悪質なイジメや、イジメた親について、匿名でこの件を詳しく取材して新聞記事にしたいのですが、どなたか良い方法があれば教えて下さい。
ずいぶん大きな記事ですね。こんなに大きく取り上げてくれるなんて、奈良新聞はいじめに関心が高いのでしょうね。他のマスコミも、いじめ防止にもっと協力したほうがいいと思います。
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