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いじめ、「本」が新たな世界を開いた 

縮小小さな虹


※ いじめの実態について、小学校3年から中学3年までの7年間、いじめにあっていた女性(現在は大学生)の記事です。 

いじめ、新たな世界開いた「本」

 田園風景が広がる愛知県ののどかな町。1学年が100人にも満たない小学校に通っていた大学4年の藤田知美さん(22)=仮名=へのいじめは突然始まった。3年生のある朝、登校すると昨日まで友達だったクラスメートが誰一人として、口を利いてくれなくなっていたのだ。学年は2クラスしかなく、瞬く間にいじめは学年中に広がった。

「ショックでその日のこともよく覚えていないくらい。何がきっかけになったのか分からないんです」

 1週間後、あまりの理不尽さに耐えかね、こみ上げる怒りと悲しみを友達にぶつけた。
 「言いたいことがあるなら、言えばいいじゃない。ばかじゃないの!」
 すると、友達の一人がこっそり耳打ちしてくれた。クラスのリーダー的存在だった女子の気に障ることをしたようだ―。彼女が学年全員に「明日から無視しよう」と電話で連絡を回したというのだ。思い当たることは何もなかった。
 授業で配布するプリントをくしゃくしゃにして渡されたり、班の掃除を一人でやらされたり…。どんな子供じみた嫌がらせよりも、存在を否定される無視がつらかった。同級生が持ち上がりで進学した地元の中学校でもいじめは続き、多感な少女時代の7年間をひたすら耐えた。

「大人はいじめに全然気付かなくて。優等生タイプだった私をほめて『知美ちゃんみたいに頑張りなさいよ』なんて言う親もいたくらいでした」

 大人の見えないところでいじめは広がり、リーダー格の女子のグループにいじめられて不登校になった友達もいた。それでも藤田さんは「休みたい」と両親に言うことができなかった。
 「不登校の子供は逃げているだけ」「自殺するのは弱い人間」―。両親はいずれも高校教師で、家庭ではこんな厳しい教育論が飛び交っていたからだ。
 友人にも両親にも相談できず、陰口をたたかれて過ごす日々だった。誰も自分を分かってくれない。自分は嫌われる存在なんだ。こんな自己否定の気持ちがどんどん増幅していった。

「高いところに行くと、ふと飛び降りたくなることもありました。でも、自殺したって両親に嫌われるだけだと思っていたし、世の中、死にたくならない人のほうが少ないと思う」

 友達とも遊べず、休み時間にはいつも本を読んでいた。つらかった日々を支えてくれたのは、小学校5年のときに出会った小説家、折原みとさんのティーンズ向けライトノベル「アナトゥール星伝」シリーズだった。普通の女子高生が図書館で偶然見つけた書物「アナトゥール星伝」を開いたことから始まる異世界の冒険物語だ。

「架空の国の物語だけれど、世界の問題を反映していて、生と死、命について考えるようになりました。それに、本を読んでいる間は誰かの人生を生きられるから」

 実際、小説は藤田さんに新たな世界への入り口を開いてくれた。作者のホームページで他のファンと感想を交換したりメールをやりとりしたり、自分より年上の大学生や社会人と感動を共有して交流を深めていったりした。

「世界は学校だけじゃないと思うようになり、『とにかくここから抜け出そう』と決めたんです」

 みんなと違う高校へ。その一心で必死に勉強し、県内でも有数の進学校に合格した。本と勉強ばかりの生活に終止符を打つと、高校では、自分を大切にしてくれる多くの友達や恋人との出会いに恵まれた。

「まだ人からどう見られるか気になるけど、あの7年間があったから今の私がある。つらいことがあっても、もう少し頑張ったら、あと1分長く生きたら、また良い出会いがあるかもしれないと思えるんです」

 国立大法学部4年生となった藤田さんは、将来に悩みながらも、難関の公務員試験に臨んでいる。
【2009年7月18日 産経新聞】

 

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