ミニレターで悩み寄せて
法務省が県内小中学校に配布へ 
一人で悩まず、相談を-。法務省長野地方法務局は近く、県内すべての公私立の小中学校に「SOSミニレター」を配り始める。2007年から全小中学校に配布し、県内では同年が237通、昨年は364通と相談が増加。いじめや虐待などの相談も含まれ、対応する各地の人権擁護委員らは「解決につながる道しるべにしたい」と気を引き締めている。
ミニレターは法務省が06年に始めた試み。子どもたちが相談を記し、法務局に郵送で届く。暴力を伴うような深刻な内容と分かるものは同局職員が対応。ほかは、県内では10カ所の人権擁護委員協議会が担当し、元教師ら約380人の人権擁護委員が持ち回りで返信を書く。必要に応じ、その後も数回、手紙のやりとりをする場合もあるという。
昨年のミニレターの内訳は、友人や家族関係の悩みなど「その他」が224件と最多で、いじめ122件、虐待15件、体罰3件だった。
昨年は、「上履きに画びょうを入れられたり、あいさつをしても無視される」といじめを告白する小学校高学年の女子児童や、「親に役立たずなどと言われ、時には暴力がある」と相談を寄せた女子中学生も。最初の文面だけでは分からない虐待や体罰などの悩みが、手紙をやりとりするうちに浮かび上がることもあり、児童相談所などにつなげるという。
親が離婚し、どちらにつくか迷っている、いじめていた友達と仲良くなったら自分もいじめられ、どうしたらいいか…。過去2年間で10件ほどの相談に接した北信地方の女性委員(70)は、子どもの悩みの深さに思い惑うこともあるという。
時には法務局の相談主任と意見交換するなど注意を払い、何度も返事を書き直す繰り返し。「孫ほどの世代差はあるけれど、悩みの本質は変わらないはず」と便りを待っている。
【2009年10月6日 信濃毎日新聞】
【写真】 法務省長野地方法務局が中学生に配る「SOSミニレター」

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