学校側、「いじめ」の可能性を認識
沖縄うるま市・中2暴行死 
沖縄県うるま市の市立
中学2年、米盛(よねもり)星斗(ほしと)さん(14)に暴行を加えて死亡させたとして
同級生ら8人が逮捕・補導された事件で、同中学校の校長と教頭が21日、記者会見した。
米盛さんが8人らとの付き合いで悩んでいるとの相談が親からあり、
学校側もいじめの可能性もあるとみて対応していたことを明らかにした。校長は「十分に力が及ばなかったことを真摯(しんし)に反省している」と述べた。
校長と教頭の説明によると、逮捕・補導された8人はグループで行動することが多く、登校しないなどの問題行動が目立ったため、「ちゃんと学校に来て、普通に授業する子たちにしたい」(校長)と、地域の支援も得ながら指導を続けていたという。
米盛さんも8人のうち数人とは付き合いがあったが、2年生になったころから、
保護者が交友関係で学校に相談することが複数回あったという。校長は「上下関係、なんらかの力関係で悩んでいたととらえている」と述べた。
ただ、
いじめの有無については「認定が難しい。
本人からは、いじめられているという訴えはなかった」とし、市教委にも報告はしていなかったという。
一方で、校長らは「本人が訴えなくても日頃の観察から、学校生活外のことで影響がないか、地域と連携してきた」「学校としてはいじめの(被害の)指導と同じ扱いで支援をつけたりしてきた」と述べ、
逮捕・補導された8人などからいじめられている可能性があると認識していたことを明らかにした。
校長らは7月以降は米盛さんが明るく学校生活を送っていたとして、
「グループからも離れつつあり、担任や親が喜んでいる矢先だった」と、事件の発生が想定外だったことも強調した。
【2009年11月21日 朝日新聞】
【写真】生徒8人が逮捕・補導されたのを受け記者会見した校長=21日午前11時25分、沖縄県うるま市 中2暴行死 市教委、学校対応を問題視
「対策取れた」 沖縄県うるま市の中学2年生・米盛星斗(ほしと)君(14)を集団で暴行して死亡させたとして同級生の男子生徒8人が逮捕・補導された事件で、
学校側は21日、米盛君が8人にいじめを受けていたことを認識していたと発表した。
いじめと事件との関連は捜査中だが、
市教委は「報告を受けたのは事件後。効果的な対策をとれる可能性があった」と学校の対応を問題視し、24日、市内すべての小中学校にいじめの緊急調査と適切な対応を要請する。
米盛君らの中学校では21日、校長らが記者会見。2年生になってから7月頃までの間、母親から米盛君と8人との人間関係について複数回の相談を受けたことを明らかにし、「何らかの目に見えない力関係があったと考えている」
「8人はよくグループで行動し、登校しないなどの問題行動があった」などと説明した。
一方、謝敷(しゃしき)久武・市教育長によると、
担任の教諭は米盛君の異変を感じ、何度も母親と話し合った。
米盛君が顔にあざをつくって登校したことも2回あり、母親と一緒に話を聞いたが、「自転車で転んだだけ」と話したという。
県警は逮捕した14歳5人を22日に傷害致死容疑で送検し、補導した13歳3人は近く、傷害致死の非行事実で児童相談所に送致する。
【2009年11月22日 読売新聞】

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