
「読めない悲劇」
先日、たまに行く古本屋さんで、
希書を探すことができました。
「純女学徒隊 殉難の記録」という、長崎にあるミッション系の学校が、
自費出版で出した書籍らしいです。
内容は、長崎の原爆で被災した女学生と、教員でもあるシスター達の体験談です。
以前から、この方々の原爆被災時の話は知ってはいました。
関東でこんな希書があったと、
勇んで購入し、帰宅してからしげしげと眺めたのですが、
その「重さ」に、私は衝撃を受けました。
もちろん、実際の重量ではなくて、
その本に詰まった、中身の「重さ」に改めて衝撃を受けたのです。
この眼前の一冊の書籍に、
彼女達の体験した、悲劇が一杯詰まっているのです。
彼女達が、原爆で被災したときの、
その見事な「生き様」「死に様」。
本当に心からの敬意を表します。
私は、その書籍を開いて読むことができませんでした。
読めば、この本からあふれ出すであろう、
その悲劇の記憶に、
その「重み」に、
どうしても、耐えられる自信がなかったからです。
私には、また他にも「開けない」「読めない」という、
悲劇の詰まった書籍群があります。
それは「いじめ」に関する書籍なのです。
原爆とは違った悲劇が、今、日本国中で展開されています。
原爆の被災は、いかに悲劇とはいえ、過ぎ去った過去。
だが「いじめ」の悲劇は、たった今、進行中の悲劇なのです。
いじめられている子供たち。
その悲しさつらさはいかばかりか。
本当に読むに耐えません。
また、いじめる子供もまた、悲劇。
彼らの心が、はたして救われることがあるのでしょうか。
しかし、眼を覆おうが、耳をふさごうが、その悲劇は止まりません。
そして、過去の悲劇の追憶をしている暇など、我々にはないのです。
本を開くこともできないような、
こうした、いじめの悲劇など、
絶対に必要がありません。
こんな、読めないような悲劇を、この世から無くすため、
みなで、力を合わせてまいりましょう!
悲劇など、過去の追憶だけで、もう充分ですから。
担当:こしがやじろう

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