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いじめの苦悶 (投稿記事) 

うちの息子がいじめに合ったのは、もう二十年くらい前の話となりますが、そのときのお話です。

小学校一年の息子は同級生の友達と毎日、元気に学校に通っていました。二学期が始まりしばらくして、朝、おなかが痛いと休むようになり、無理に登校させようとすると、おなかが痛いと転げまわるのです。事実痛いらしく、顔には脂汗がにじみます。
お医者さんがお腹を押さえると痛い場所がはっきりあります。二回ほど通い、処置としてブドウ糖を注射すると治るのを見て、「学校で何かありましたね」と言われて子供を問いただしました。

すると高学年の男の子たちが待ち伏せしているのがわかりました。
息子ははっきりとは言いませんでしたが暴力があったようでした。
痛がる子をこのままにしてはおけず、ましてや学校外のことなので、親が何とかしようと、私はいじめをしている男の子の親御さんに、近所の方から伝えてもらいました。
その時代は子供というのは、教育しないと残酷なこともするし、やんちゃもするのが当然と思っていて、子供を地域の大人たちがとても気にかけてくれていました。
遠出をした幼い息子を見かけたと近所の方が、教えてくれた方もいましたから、暖かい時代でした。近所といっても50軒はある団地です。

そのようなところもあって、いじめをした子の家庭の事情も教えてくれました。
母親が働きに出ていて、構ってやれない様子でした。そのことを周りの人たちも同情していましたが、相手にはちゃんと伝わったのでしょう。
親御さんが子供をつれて謝りにいらしたのです。当然快諾し、「仲良くしようね」と言って収まりました。
いじめのことを今になって息子に聞くと、もう覚えていないというのです。びっくりしました。しばらくは私も体調ががおかしくなって生理が三ヶ月止まりました。婦人科に行って治りましたが。
あれほど転げまわるほど痛がったのに、本人としては悩んだと思いますが、何も覚えていないのです。

でも謝ってくれなければ、その痛みはどうなっていたでしょうか。悪化していけばちょっと恐ろしいことになっていたと思います。
ただ本当に謝罪があれば、心の傷は消えてしまうのだとわかりました。

それがいじめの傷の一番の特効薬です。

今、いじめ問題から学校教育というものが問われています。
事件性が高いものや、自殺・犯罪が起こるまで放置していたというのは、言語道断の事態です。
監督責任があって当然です。
子供たちは成長過程ですから、間違いは多いでしょうし、考えも浅いです。そのために大人が指導しています。教育の初歩として、間違った行動は正さなければならないし、間違った考えを直す指導は特に大切なことです。個性を大事にすることとは別次元の話です。

学校を批判されれば事件を隠蔽するほど、萎縮した教育界なのであれば、対策として、いじめを起こした子供の不満を教師が読み取ったことや、取り組みへの評価を高くしていくこと。対処の方法と結果を高く評価することが良い方向だと思います。

教育とはどのようにして育てたか、そして変わったかを、本当に問われるのだと思います。
      ジーン


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[ 2007/02/24 13:11 ] 投稿記事 | TB(0) | コメント(2)

初コメントです

このブログは、いじめの問題を一人でも多くの人に知ってもらえるきっかけになるし、本当にいいブログだと思いました!
[ 2007/03/13 01:31 ] [ 編集 ]

元校長先生からみた家庭のあり方

私のブログhttp://ameblo.jp/l-windで、元校長先生が書かれた書籍をご紹介させていただいております。
いじめられっ子「さくら」についての思い出です。
「いじめから子供を守ろう!ネットワーク」に投稿される「いじめ」とは、その行為の陰湿性において徹底的な違いがあるとは思いますが、いじめから子供の心を救うために、親はどのように子供に接すればよいのか、何らかの示唆を与えてくれているように、私は感じました。
私も含めて、多くの親達が、家庭のあり方、親子のあり方を
考えるためにとてもよい本だと思います。
いじめで苦しんでおられるご家庭のための、救いの本となれば幸いです。

[ 2007/02/24 19:20 ] [ 編集 ]

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