兵庫県立洲本高校放送部、
いじめ防止ビデオ全国コンクールで最優秀賞
娯楽性重視、友情問う 非行やいじめ防止を目的にした自主制作ビデオの全国コンクールで、兵庫県立洲本高校放送部が制作した作品が最優秀賞を受賞した。30分の長編で、2年生の正井啓介さん(17)が脚本、監督、撮影を1人で担当。「道徳的なことを前面に出したくなかった」という狙い通り、娯楽性を重視し、友情とは何かを問う意欲作だ。
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「青少年非行防止自作ビデオコンクール」で、NPO法人「ポリスチャンネル」(東京都)が高校生を対象に開いた。今年で2回目。通常のコンクールは10分以下の作品が多いため、「長編を作りたい」と思っていた正井さんは、昨年も応募した。
今年の作品「校風向上部」では、部長の生徒が、学校の依頼でいじめなどの不祥事をひそかに調査、解決していく。 試験問題と、ある女子生徒をいじめる文書がインターネットに流出し、調査の結果、部長の親友が他の生徒に命令していたことが判明する。
親友は処分を受け、友人関係をなくしかけるが、親友の復学後に入部を誘い、一から関係を築き直す。正井さんは「親友がいじめの張本人だった事実に向き合う主人公を通じて、本当のパートナー、友情とは何なのか、考えてみたかった」と話す。
小学校の頃から洋画にはまり、高校入学時には映画同好会を作ろうとした正井さん。「楽しめる作品に」と、アイデアや撮影にこだわった。脚本は昨年2月から約5か月かけて練り、出演した同校の生徒や教諭計26人への演技指導は手を抜かなかった。主役を務めた同級生の木田貴大さん(17)は「視線や表情への指示は細かく大変だったが、作品を見て納得した」と話す。
将来は外国語大に進み、アメリカで映画監督になりたいという正井さん。「いつかアクション映画を撮ってみたい」と夢を膨らませていた。作品は同法人のホームページ(http://www.police-ch.jp/)で視聴できる。
【2010年2月5日 読売新聞】
【写真】放送部の部員や木田さん(左)と受賞を喜ぶ正井さん(右)(県立洲本高校で)

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