続報 川崎市の中3いじめ自殺、調査委が最終報告書を公表 

「学校全体がいじめ状態」
川崎の中3生徒自殺で調査委が報告書
 
【神奈川県川崎市】


 川崎市多摩区の市立中学3年生の男子生徒=当時(14)=が「いじめられた友人を守れなかった」などと遺書を残して今年6月に自殺した問題で、学校の調査委員会は4日までに、最終報告書をまとめた。
 生徒が遺書で実名を挙げた4人による生徒と友人へのいじめを認定。
 同級生や保護者からの指摘を受けてもいじめを見抜けず、報告体制にも問題があった教員側の対応などを含めて「学校全体がいじめ状態にあった」と結論づけた。

 報告書によると、友人は2年生だった昨年5月から4人に小突かれるなどのいじめを受け、それを止めようとした生徒も同様の行為を受けるようになった。生徒への行為は次第にエスカレートし、下着を下ろされることもあった。
 学校の体制については「生徒指導に学校全体が一丸となって取り組む体制が不十分で、職員の意識も希薄教職員一人一人が猛省すべき」と厳しく非難した。
 また、自殺に至る生徒の心的な状況について、「困っている人を助ける」といった目標と、「友人を守れなかった」といった現実との差違などから葛藤(かっとう)が生じ、大きく動揺していたと推察した。

 金井則夫教育長は「調査結果を重く受け止め、問題点が指摘された学校の指導体制を早急に改善し、信頼される学校づくりを進めたい」とコメント。
 一方、校長は会見で、問題発覚後に新たに2件のいじめが見つかり、校内で現在、4件確認していることを明らかにした。

 調査委員会は校長や保護者、教育委員会担当者、張賢徳帝京大学教授(精神科医)ら11人で構成。6月に設置し、関係者への聞き取り調査などを実施した。
 県警などによると、男子生徒は今年6月、自宅トイレで硫化水素を発生させて自殺。県警は8月、4人のうち3人を暴力行為法違反容疑で書類送検、当時13歳の1人を同様の疑いで児童相談所に通告している。

【報告書要旨】
▽経緯
 昨年5月ごろから今年3月まで、友人、生徒に対する4人のいじめが続いた。進級する際のクラス替えでほとんどなくなった。修学旅行明けの6月7日、生徒は自殺。
▽生徒への行為 背中をたたく、頭をはたく、肩を殴る、馬乗りになる、ズボンや下着を下ろすなど。
▽生徒の心理的状況 困っている友人を助けたいという「目標」と、それができなかった「現実」との間に葛藤(かっとう)があった。
▽学校の対応 生徒の自殺に至るまでに示されたいくつかの「情報」についての扱いが不十分で、情報共有や踏み込んだ生徒指導、保護者との連携ができなかった
▽結論 生徒と友人はいじめを受けていた。学校内がいじめの状態にあった。今後二度と繰り返さないよう、学校、家庭、市教委などが、改善点を明確にすべき。

中3いじめ自殺、届かなかったSOS/川崎

 川崎市多摩区の市立中学3年の男子生徒が、遺書を残して自殺してから約3カ月。学校の調査委員会がまとめた最終報告書では、いじめの実態だけではなく、学校の対応のまずさが浮き彫りになった。自殺はどうして防げなかったのか―。

◆“SOS”が届くことはなかった。
 亡くなる約1カ月前の5月中旬、生徒は同級生4人のうちの1人の教科書をカッターナイフで切り裂いた。担任に対し、生徒は「今までにいろいろと言われたり、やられたりしたことがしゃくだった」と理由を答えたという。
 担任は双方の保護者に連絡、対応について報告はしたが、生徒の心情を丁寧にすくい取ることや、2人の関係を再確認することはなかった

 いじめ、自殺に関する訴訟を担当した経験のある栗山博史弁護士は「生徒の心情を感知すべき教員の感度が非常に鈍い印象を受ける」という。1年近くいじめを受けていた生徒だが、周囲に「つらい」「苦しい」などの言葉は発しなかった。「本当はすごく苦しくて、心理的に追い込まれていたのでは」と推し量る。

 生徒は4人の行為が自身にも及ぶようになった当初、周囲からは「いじられキャラ」と認識されていた。
 いじめ問題に詳しい明治大学の内藤朝雄准教授は「からかいといじめの区別は難しい。『いじり』という言葉はいじめをカムフラージュするために使われがち」と説明。
 また「クラスという狭い人間関係に閉じこめられずに、対人距離を自由に調節できる学校生活であれば被害者はいじめの関係から身を引きやすい。学校を、加害者と自由に縁を切ることができる場所にすべき」と、いじめ問題の根幹が現在の学級制度にあることを指摘する。

 生徒には周囲を笑わせ楽しませるような側面も見られ、校長は「重大な問題という認識にまで至らなかった」と述べた。
 行為がエスカレートするのを心配した複数の生徒は担任に状況を伝えたが、学校幹部に報告されることはなかった

 栗山弁護士は「仲の良い友達に様子を聞いたり周囲を観察したりするなど、教員がそれぞれの立場で連携して前向きにサインをキャッチしようとしない限り何もつかめない」と話す。
 体制の見直し策に言及されてはいるが、情報の共有化や丁寧な指導などは、いじめの問題が起きるたびに議論されてきた。
 栗山弁護士は「結局、一般論で終わっている。今後は学校側がより踏み込んだ分析と対応策を発信しなければ何も変わらない」と忠告する。
【2010年9月5日 神奈川新聞】

中3自殺 『早期発見へ感度高く』 
保護者から要望続々


100905 東京新聞 川崎市多摩区の市立中学3年の男子生徒=当時(14)=が6月、友人をいじめから守れなかったと悔やむ遺書を残して自殺した問題の調査報告書がまとまったのを受け、生徒が通っていた中学校で4日、臨時の保護者会が開かれた。
 報告書は男子生徒と男子生徒の友人に対するいじめがあったことを認定した内容で、8月末に遺族に提出されている。学校関係者による調査委員会が、在校生への聞き取り調査遺書の分析などを行って作成した。

 保護者会には1~3年生の保護者約280人が出席。
 調査委メンバーの市教育委員会職員が、男子生徒が自殺に至った心の葛藤(かっとう)や、学年全体にあった「いじり」行動を教員が改善せず、いじめを明らかにできなかった学校組織の生徒指導の不備など、報告書の内容を説明した。
 保護者からは
「加害者側の心理をきちんと調査しなければ、いじめ防止につながらない」
いじめの質が変化している。早期発見のため、学校は感度を高くしてほしい」などの意見が出たという。

 同校の校長は保護者会後、報道陣に「保護者会を新たな出発点と考え、関係者の思いを風化させず、いじめのない学校づくりを進めていく」とするコメントを読み上げた。
 学校は数日中に全校集会を開き、校長が生徒に調査報告の内容を説明する予定。市教委は市立の全小・中学校と高校、特別支援学校の教員に対し「“いじる”行為は時として“公然と行われるいじめ”になる」などと注意喚起するリーフレットを配布する。 (北条香子)
【2010年9月5日 東京新聞】
【写真】報道陣に保護者会の様子を説明する中学校長ら=多摩区で

 

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その後

お線香は現在もあげに行かない。
期末試験は受ける。

事件に関する全てのお便り、資料、報告書、調査書は番号を振り、名前を書いて確実に回収する。
遺書を解説しただけのくだらない報告書を時間掛けて作る。

学校は何も変わらない。

[ 2010/09/16 22:34 ] [ 編集 ]

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