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「全体主義とゆとり教育の弊害」 

「全体主義とゆとり教育の弊害」と題してお届けします。o(^_^)o

100912 睡蓮


■□全体主義の危険性■□

内籐朝雄著「いじめの社会理論―その生態学的秩序の生成と解体」(柏書房・刊)という書籍は、国家レベルでの全体主義ではなく、学校や企業、戦前の隣組のような中間集団における全体主義の危険性を指摘し、学校のように個人が自由に離れたり、参加したりすることが困難な中間集団においては、全体主義に巻き込まれやすく、著者は、心をその場の「ノリ」に合わせてゆかざるを得ない状況のなかで何が起こるのか、いじめを題材に取り上げているのです。

確かに、ふとした日常生活のなかでもみんなと一緒で安心したり、場に流されやすい心理は働きます。
「みなさん、そうおっしゃるんですよ」
「この色って、今年の流行みたい」
「○○される方が多いです」
例えば、ショッピングでの店員さんとのやりとりの場面で、あるいは、友だち同士の会話などで、「みんなと同じ」とか「多数派」と言われて、何となく、ホッとすることってないでしょうか。

また、学校や会社、近所付き合いで、旅行に行くとか、飲み会に参加するとか、同じ空間や集団にいるという安心感、帰属感が人にはあるからだと思います。

もちろん、コミュニケーションは大切です。
仲間と歩調を合わせ、仲間意識を持ったり、楽しいグループの雰囲気づくりをしたり、一致団結して一つの目標に向かって努力するという、プラスの行動を否定するものではありません。
密接なコミュニティのよさは、暗黙知や規範の形成ができることです。
まったく知らない人たちと共同作業をするときは、一から十まで打ち合わせをする必要がありますが、仲間内での作業の場合は、いわゆる阿吽(あうん)の呼吸で作業をすすめられます。

しかしながら、外部の情報を受け入れず、コミュニティ内での序列化がなされたり、前例主義や事なかれ主義で判断するようになります。
前例などが実態にそぐわないケースであったとしても、すでに存在するルールに逆らい難い空気が出来上がってしまうのです。

そもそも、「シカト」という集団による無視が、なぜ、いじめになっているのでしょうか。
原因を探っていくと、集団欲とか、集団に属していたいという人間の本能が大きいように思います。
学校という閉鎖的な場所は、密なるコミュニケーションを重要視される空間です。
もしも、コミュニケーションの重要性が低かったら、コミュニケーションを操作するシカトといういじめは、意味を持たないでしょう。

だから、自分からいじめ加害者やその集団に近づかないことで、自分の心を守ることができるのではないでしょうか。

当然のことながら、いじめに加担させようとする友だちなんていないほうがましだと思います。
悪の場の空気に合わせる必要などないし、腐ったミカンを増幅させるような人間関係は、ばっさりと切り捨てても構わないでしょう。
今は孤独に感じても、自尊心を失わずに胸を張って生きていれば、「類は友を呼ぶ」という金言通り、自分の心境にふさわしい、もっと素晴らしい友人に恵まれるものだと思います。

ゆとり教育の問題点は、単に学力が低下しただけでなく、子供たちの生活を過酷にしました。
学力低下を防ぐために学校では足らない部分を塾で補わなければならず、ダブルスクール生活を余儀なくされることになりました。

学校本来の目的は、もちろん、学ぶことですが、親も子供たちもそうは思っていません。
実質的には塾で高度な学習をしているからで、学校では勉強に対する強いモチベーションが持ちたくても持てずにいます。

その無意識下の不満や、過密な生活のストレスから、攻撃的で破壊的な行為や意地悪を行う空気ができあがり、その逸脱の度合いが大きくなると、深刻ないじめ問題に発展しているようです。ゆとり教育の見直しが大事です。

担当・ 竹中さくら


 

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[ 2010/09/12 17:20 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

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