先日、埼玉県の中2の女子生徒が自殺前日に書いた「作文」を大分県の中学生たちが、クラスの担任から紹介されて読んだところ、深く心に響き、大分の生徒たちが、女子生徒の両親宛てに手紙を書き、その両親から返事がきたという内容が掲載されておりました。
ニュース・ソース:asahi.com ・3・9日の朝日新聞夕刊
両親は、娘の「作文」を公文書にし、公開することで、これからのいじめ問題を解決する、一つの指導書にしてほしいと願っての、実現でした。
「自殺」にいたる心の葛藤、苦しみ。御両親の悲しみ。このような悲劇を繰り返させないことが、私たちの仕事であると決意を新たにする所存です。
以下、「遺書」、「生徒から両親への手紙」及び「両親からの手紙」を、紹介させていただきす。
自殺前日に書かれた「作文」抜粋
「人にはもちろん好き嫌いがあるから、自分と合う人、合わない人がいるのはあたりまえだと思います。こう思うのは私だけかもしれませんが、だったらどうしてイジメなんてするんでしょうか? 自分だってムカムカしてくるだろうし、その相手はもっと悲しい思いをしているはずです」
「嫌いな人にその人達(たち)同士にしか伝わらないあだ名をつけ、平気で悪口や残酷な言葉を言っている人。それを言っている本人達は楽しいのかもしれない。でも大声で話せば皆に聞こえて周りが嫌な気分になると思います。私も聞いて、『もしかしたらこの人物は私なのかもしれない。』と思い、不安になり恐(こわ)くなりビクビクしていた事があります。私もこういう風に悪口を言ったことがあります。私が悪口を言った相手もこんな思いをしていたのかもと考えると、申し訳なくなります」
「誰だって自分を否定されるのは嫌だと思うし、つらく悲しいと思います。その人に対して、私はもう必要のない人間なのか、もう世界中誰一人と私をこれから必要としてくれないのか、考えてみたらとても胸が痛くなりました。イジメは自分をどん底まで沈めます」
「人は一人じゃ生きていけない。だから友達をつくる。一人のさみしさが複数でいることの楽しさへ変わる。生活の仕方とか全く同じ友達はいない。だからこそ自分がいろんな感情を知り成長していけるんだと思います」
<生徒から両親への手紙>
どうせイジメをしている人たちは、「あいつは、こんなことされたくらいで自殺するわけない」と思ってイジメていると思います。(中略)
イジメられている本人は、まわりが思っている以上につらいということをわかってほしいです。イジメは命にかかわることです。イジメをすることによって、人を殺している、人の心を殺している、殺人をしているということを自覚してほしいです。そして、私は、絶対に、自ら死んだりしない、絶対に人をイジメたりしなし、この2つを約束します。
§
もし自分と同じクラスにいてイジメられているとしたら、しょうじきぼくは周りにながされてイジメをすると思います。助けようとはしないかもしれません。しかし、その人がいなくなって、初めて心からイジメはいけない事という大切な事を知ります。(中略)
作文を読んで、先生の話を聞いてイジメをするのではなく、とめようと思うことができました。大きなイジメがおこる前に作文を読んで良かったと思います。
<両親からの返事>抜粋
みなさんの優しい心にふれることができ、読み進むにつれて涙が止まらなくなりました。皆さん一人一人の思いが私たちの心に響きました。
娘は作文で(いじめを)主導した生徒だけを非難し、ほかの生徒には「ありがとう」という言葉を残しています。自分は傷ついても他人を傷つけることができなかったのです。生徒たちが自分の死で傷つくことをおそれたのだと思います。
娘へのいじめが終われば、また別の子がターゲットになる。その繰り返しが、娘には我慢できなかったのだと思います。いじめの連鎖を自分で食い止めようとしたのだと思っています。
皆さんには娘の命のメッセージを心の中の片隅でもいいから置いて、相手の気持ちを思いやることができる、心の優しい人になってほしいと思います。
優しい心が一番です。私たちは皆さんが友達と楽しく笑いあって過ごしている姿が目に浮かびます。
ありがとうございました。
Edited by H. Miyamatsu
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初めまして、ヤフーブログ「幸福メンタルクリニック」での記事を見てきました。「優しい心」がどれだけ大切かを改めて気付かされました。私は現在、子育て真っ最中です。毎日の変化に戸惑って振り回されて・・・という状況の中、「優しい心」だけは忘れず、そして伝えていきたいと思いました。
私も埼玉に住んでいます。でも死なないで欲しい。生きて闘って欲しい。最後の最後まで家族や政府、弁護士など多くの人の力を借りていじめを解決しましょうよ。いじめは必ずなくせます。みんないじめられている子の味方です。だからSOSを出してみんなの力でいじめを撲滅していきましょうよ。かつて一度も悪が天下を取ったことがないように、いじめという名の悪もそう遠くないうちに粉砕される事でしょう。その日までみんなでがんばりましょう。自分を助けてくれる人は意外と近くにいるものですよ。
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