川崎市中3自殺 両親ら要望書
学校に「友人保護や指導を」【神奈川県川崎市】 川崎市多摩区の市立中学3年の男子生徒(当時14歳)が
6月、「僕と友人をいじめた4人を許せない」とする
遺書を残して自殺した問題で、男子生徒の両親や、いじめられていた友人の被害生徒の両親らが4日、同中学校に対し、
「事件以降、再三、遺族・被害者として要望したり、学校対応の不備を改めるよう求めたりしてきたが、無視され続けた」として、
文書による要望書を初めて渡した。
学校側は、校長(60)や学年主任、担任代行の教諭が対応。遺族側の求めた期限の11日に、具体的な回答をすると約束した。校長は「学校として何もやっていないわけではないが、受験の志望校を決めるという時期的な問題もある。
謝罪するよう(加害生徒側に)働きかけているが、親の色々な考え方もあって
出来ていない」などと述べた。
文書や両親らによると、
「友人の被害生徒が、現在も加害生徒と同じクラスに在籍して授業を受けている」と指摘。クラス替えなどを念頭に、「危機感を持った対応を早急に実施し、被害生徒の人権保護と、安心して学べる環境の確保」を求めた。
また、
「遺族が納得できるような謝罪も指導もされていない」として、加害生徒たちに対する教育と指導を、遺族や被害生徒、全同級生が納得できる形で早く行うよう要請した。さらに残った生徒たちの心のケアも求めた。
【2010年12月5日 読売新聞】
【参考記事】 同級生のいじめ認定
川崎の中3自殺で報告書案-学校調査委 川崎市多摩区の市立中学3年男子生徒=当時(14)=が6月に「友人を守れなかった」という内容の遺書を残し自殺した問題で、同校の調査委員会が、男子生徒と友人の生徒が4人の同級生からいじめを受けていたとする報告書案をまとめたことが8月30日、明らかになった。
市教委は週内にも公表する予定。
報告書案によると、同級生4人は昨年5月~今年3月、男子生徒をからかったり、ズボンや下着を脱がしたりするなどしていた。男子生徒の友人もいじめを受けていたという。
複数の別の生徒が4人のいじめを担任教諭に伝え、教諭も男子生徒に確認したが、男子生徒が「大丈夫」と答えており、学校側はその後十分な対策を取らなかったとしている。一方、男子生徒はいじめていた生徒の1人の教科書をカッターで切り裂いたことがあり、悩んでいたことも分かった。
神奈川県警は8月25日、教室内で2月に男子生徒を押さえつけズボンを脱がせるなどしたとして、4人のうち3人を暴力行為処罰法違反容疑で書類送検し、残る1人で当時13歳だった同級生を同様の非行事実で児童相談所に通告した。
【2010年8月30日 時事通信】
※ 学校の調査委員会が報告書でいじめの存在を認めたにもかかわらず、学校は、8月末の報告以降、3ヶ月以上も、クラス替え等の被害生徒へのケア、加害生徒らへの指導、被害者側への加害者側からの謝罪、再発防止策など何も実施しなかったのです。被害生徒の自殺、加害生徒の書類送検等という重大な事態を前にしても何も対策をしないということは、もはや、学校現場だけにいじめ対策を任せていてはいけないということです。いじめ防止法、いじめ防止条例などで、根本的に学校現場のいじめを防止するシステムを作ることが急がれます。

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