『カナダ・いじめ問題 ドキュメント』
3月16日BS放送より
2002年カナダ。
いじめ解消に積極的に行動している小学校でのドキュメント。
校長はいじめの報告件数を月ごとにグラフ化している。客観的事実に基づき適正と思われる指導を行う。いじめた子供には特別授業を受けさせ、改善がされなければ最終的には、停学→退学も辞さない徹底した対応だ。
だが周囲や子供を納得させることに手抜きはしない。会話は至ってオープン。親とのミーティングでも校長は終始穏やかでお互いが敵ではないことを、一つの目的(いじめの撲滅→子供たちの幸福)に向かって協力しあう仲間であることを感じさせる。
果たして日本の教育現場ではどうだろうか。いじめが存在することを認めない、もみ消すことに専念する学校や教育委員会の姿。そんな状況下でいじめは助長されてきた。
番組中、いじめをする生徒のインタビューでは、以前、彼はいじめられる側にいたことがわかった。
彼はいう。
「その頃の学校は何もしてくれなかったよ。父さんに話したら自分の身は自分で守れって…。だから僕は強くなったんだ。自分で自分の身を守るために暴力を覚えたんだ。」
それ以降、彼は些細なことでも暴力で応酬する習性を身につけてしまったのだという。彼にとって暴力は決してとがめられるようなことではなかったのだと。
自己弁護のようにも聞こえなくはないが、そこはまだ子供だ。親や教師が正しく導かなければ心のコントロールが出来る歳ではない。
同校のスクールカウンセラーはいう。
「いじめは子供たちの覇権争いではなくて、子供たちの悲鳴のように聞こえます。難しいのは子供たちに自分を好きにならせることです」と。
果たして日本の教育現場では日増しに陰湿にまた暴力化するいじめ問題をどう捕らえているのだろうか。どこまで真摯な気持ちで子供と向き合い、真剣に解決しようと決意している教師がいるだろうか。
カナダで同番組が収録されたのは5年前のこと。
日本の未来をかけて教育改革に取り組む時が来ている。
フォトジャーナリスト
北野容子 (東京都世田谷区)
Edited by H. Miyamatsu
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