いじめから子供を守ろう!ネットワーク ブログ 書評









犯罪といじめから子どもを守る幼児期の生活習慣 

「犯罪といじめから子どもを守る


                      幼児期の生活習慣」



「犯罪といじめから子どもを守る幼児期の生活習慣」(ほんの木編 税別1500円)  


子どもが被害に遭う犯罪やいじめが社会問題となる中、親たちの心配にこたえようと、専門家の話をまとめた。


危機管理対策アドバイザー国崎信江さん、立正大学教授小宮信夫さん、脅威査定コンサルタント毛利元貞さん、心理カウンセラー内田良子さんが登場。


 「肌の露出の大きい服は避ける」「犯罪を避けるには、『人』より、『場所』に注意する」「自己表現のできる子は犯罪にも巻き込まれにくい」コミュニケーションの力がいじめを防ぐ」――などのアドバイスが満載。  「安全対策のためのチェックシート」などで、ポイントがわかりやすく示されている。親子で、生活を見直すきっかけにできる。


(2007年4月16日 読売新聞)


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[ 2007/04/23 07:07 ] 書評 | TB(0) | コメント(0)

『間違いだらけのいじめ指導』 

『間違いだらけのいじめ指導』


                                   (小宮山要・著 明治図書)  


 学校はいじめの実情に非常にうとい。自殺などでいじめが表面化すると、まず「いじめはない」と発表し、事実が明らかになると、「知らなかった」というのが定型になっていると、本書は言う。


 10年前の96年に出た本だが、新聞やテレビの報道を見る限り、この本で示された「定型」は変わっていない


 教師たちの、いじめに対する理解と指導には、さまざまな「間違い」があるのではないかと著者は指摘するのである。 教師はどんな「間違い」をおかしているのか。たとえば、「いじめは子どもが言わないと分からないという間違い」。先生にチクッたら、ますますいじめがひどくなるため、子供たちは言えないで耐えているのだ。だから、子供が無言のうちに発する「私はいじめられています」というサインを受け取り、「いじめではない。遊びだ」という加害者のごまかしを真に受けず、踏み込んだ事実確認をすることが、いじめの発見につながるのである。


 また、教育現場でよくあるのが、「いじめを子どもたちの話し合いによって解決させようとする間違い」。いじめを話し合いで解決しようとした小学校の教師は、「いじめられている子になぜいじめられるのか教えてあげましょう」という提案をした。子供たちはいろいろな欠点をあげ、「だからいじめられても仕方がない」という結論に達してしまった。いじめられていた子は、こらえきれずに泣き出してしまったという。


  多数の加害者と1人の被害者に「話し合い」をさせれば、強い方が勝つに決まっている


  一見、民主的で素晴らしく思える「話し合い」によって、かえっていじめは強化されてしまうのだ。 「教師の多忙を理由にいじめ指導の徹底をはからない間違い」という著者の言葉は、教師にとっては厳しいかもしれない。


  だが、教師は子供をいじめや災害や事故から守る責任がある。いじめ指導の参考書として、教育関係者におすすめしたい本である。


           特派員  島次郎


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[ 2007/04/08 07:07 ] 書評 | TB(0) | コメント(0)

あなたの子を苦しめる「3センチのすき間」 いじめ早期発見を  




「いじめ」は必ず解決できる−現場で闘う教


『「いじめ」は必ず解決できる−現場で闘う教師たちの実践』           向山洋一編著 


深刻化するいじめへの対処法を示す『「いじめ」は必ず解決できる−現場で闘う教師たちの実践』が28日、扶桑社から発売される。


編著者は教育面に「真犯人はこいつだ」を連載中のTOSS(教育技術法則化運動)代表、向山洋一氏。


向山氏や現場教師たちが実例をもとに「いじめは教師だけが解決できる」と訴えている。この本から、静岡県のある小学校教師の体験談を紹介する。


                                     ◇


  私のクラス(2年生)でいじめがあった。クラスで一番小さい男の子。同じ班の仲間たちから「ばか」とか「チビ」とか言われていたらしい。  グループを作るとき、班の仲間たちと机をくっ付けてもらえなかった。給食のとき、私は毎日各班を訪問して子供たちと一緒に食べるが、そのときにも気付かなかった。


わずか「3センチのすき間」だった。  彼が机を付ける。すると他の子たちは離す。この繰り返し。20センチならすぐに分かる。だが3センチのすき間は教師にはなかなか分からない。


 しかし当事者たちにとっては明らかに「離されている」「離している」意識となるのだ。いじめた子たちだって心の葛藤(かっとう)があっただろう。「やめようよ」などとはなかなか言い出せないものだ。言ってしまったら、今度は自分が「3センチのすき間」のかなたに追いやられてしまうから。  


私は自分自身を恥じた。これらの事実を、よりによって1カ月間も見過ごしていたのだから。


本来楽しい営みとなるはずの給食。7歳の彼にとっては苦痛以外の何ものでもなかった…。しかも私が事実を知ったのは彼の訴えからだった。  


「1カ月もか…。ごめんね。先生何も気付かなくて。本当に辛かったね。よくここまで我慢したね。後は先生に任せなさい」としか言えなかった。


                                     ◇


 私は子供たち全員を黒板の前に集め、その場に座らせた。「最近、1つだけどうしても見過ごしてはならないことがありました。とっても重大なことです」。


子供たちはシーンと聞いている。「実はね、『ばか』とか『チビ』とか悪口を言ってる子がいるんだよ。しかも班の中で毎日毎日だよ」


  すぐに子供たちから「えー」と声が上がった。私は矢継ぎ早に数人の子に聞いていく。  「どう思う?」「ひどいと思う」  「君はどう思う?」「許せない」  「君は?」「これはいじめです」  いじめに加担していた子たちの目が不安げだ。


  「こんなこと許せないと思う人は手を挙げなさい」。全員の手が挙がる。やっていた子たちも手を挙げている。しかし表情はどこか自信なさげだ。


  さらにたたみかける。「これは明らかにいじめだと思う人」。全員の手が林立する。


                                     ◇


  しかしここで手を緩めてはいけない。「もっと言うとね、実はそれだけじゃないんだ。給食のとき、1人だけ机を離すんだよ。しかも先生に分からないように3センチだけ離すんだよ」


 「えー!」と子供たちの声が一段と大きくなる。


 「これってどう思う?」「それは卑怯(ひきょう)者がすることです」


  「君は?」「机を付けてもらえない子がかわいそうだ」


 「こんなこと許せるか?」「許せない」


 「本当にそうだよな。許せないと思う人は手を挙げなさい」。全員の手が再び天井に突き刺さった。  いじめていた子たちは完全に孤立状態。


いつの世でも子供集団が持つ「正義感」は健在だ。私はそれを味方に付けた。  そして最後に一言。「今度同じようなことがあったら、クラスのみんなと先生を敵に回すことになるんだ。心しておきなさい」


 以後、この手のいじめはピタッとなくなる。翌日の日記には…。「ぼくはいじめはきらいです。でもときどきやってしまいます。これからは絶対やめます。そんなものは用水に捨てます。かわりに、人を助けるよい心を今度は用水から拾います」


  いじめを早く発見し、いじめをなくすのは教師の大切な仕事である。教師こそがいじめを破壊・爆破できるのだ。


     ニュース・ソース sannkei web Mar. 26, 2007


                                      Edited by H. Miyamatsu



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[ 2007/03/28 07:07 ] 書評 | TB(0) | コメント(6)

(書評)ゼロトレランス 規範意識をどう育てるか 


ゼロトレランス 規範意識をどう育てるか
 
加藤十八編著(学事出版 
1995円)


 



  この本は、戦後民主主義を牛耳ってきた日教組、文部省、左翼系教育学者の敗北を謳う書である。30年前に同じ轍を踏んだアメリカの教育がV字回復を成し遂げた軌跡を紹介するものであり、教育に携わるすべての人必読の書である

 アメリカでは1962
年に公立学校における宗教教育が禁止されて以降、善悪の価値基準があいまいになり、道徳教育が迷走を始め、いじめ、暴力、麻薬、武器の持ち込みや学力の低下などで崩壊寸前に至った。大統領が教育改革を国家の最優先事項とするまでに学校は混乱を極めたところは今の日本そのものである。



 苦悩する現場の教師が「子供の自主性に任せ生徒を規則で管理しない」教育方法では事実上、指導は無理として生み出したのが、生徒の規律違反に対して理由の如何を問わず「寛容性なしに」規則に従って罰を与えるゼロトレランス方式である。

それは、軽いマナー違反程度のものから犯罪に至る重いものまで段階に応じて罰を与えるというもので重いものなら停学させ矯正教育を行うオルタナティブスクール(代替学校)送りである

しかし、反省し立ち直れば元の学校へ戻ることができるというものだ。反省すればやり直しのチャンスが与えられるということは、「寛容性なし」の教育が生み出す真の寛容性ではないだろうか



 このゼロトレランス方式は劇的な効果をあげ、アメリカの教育現場は規律と秩序を取り戻すことに成功したのである。過去にアメリカが失敗し捨て去った「進歩的民主的教育方法」を採り入れ、同じ過ちを犯し続ける日本が、このゼロトレランスに学ぶことは大変意義のあることといえるだろう。



 ただし、戦後民主主義教育をドップリと受け、本質的に事なかれ主義の日本人は「寛容性なし」という言葉に拒否感を示すかもしれない。しかし、現状のままではいじめ問題にしても、加害者は矯正されず、被害者は守られず、教育者は何の教育効果もあげられずで、誰も報われないのだ。



 考えてみれば、兄弟で陰湿ないじめがあったとすれば(兄弟殺しもあるご時世である)親はいじめた方を厳しく罰し、いじめられた方を守るだろう。それはどちらも親の愛ゆえにであり、親は結果に責任を負わねばならないからである。

ゼロトレランス方式は、厳しさも愛であることを示している。実は、「基本に戻れ」というシンプルなことをこの本は我々に示しているのだ。




 特派員 青乃じゅん              





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[ 2007/03/24 07:07 ] 書評 | TB(0) | コメント(4)