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☆★ 「いじめられるのは自業自得」 ではない ☆★ 

180925 孤独なランナー

★ 「いじめられるのは自業自得」 ではない ★

 2学期も始まり、いじめ相談も増えています。
 中には、こんなケースもあります。
 お子さんがいじめられているので、学校に相談したところ、
「お宅のお子さんが、以前、相手の子をいじめていたのです。そのため、仲間外れにされたり、無視されたり、悪口を言われているのです」。
 相談した保護者の方は困りきっていました。

 子供たちの間では、いじめ加害者といじめ被害者が入れ替わるなど、複雑な人間関係が見られます。
 文部科学省の国立教育政策研究所の 「いじめ追跡調査2013-2015」 によれば、小学4年から中学3年までの6年間に、「いじめ被害経験がなかった」 と回答した児童生徒はわずか9.6%、また、この6年間に 「いじめの加害経験がまったくなかった」 との回答は9.6%にすぎませんでした。
 つまり約9割の子供がいじめの被害を受け、また、約9割の子供がいじめ加害者になっているのが現実です。

 いじめていた子がいじめ返されるというのは、よくあるケースといえます。ただ、学校の先生も、どうしてよいのか分からないことも多いようです。
 「お前も悪いんだから」 と言って、我慢させたり、あきらめさせたりすることもよくあります。

 しかし、いじめをしていた子だから自業自得だと放置していたら、ずっと復讐の連鎖が続き、いじめが増えていくだけになります。

 大事なことは事実の確認です。
 いじめたり、いじめられたりというケースでは、時間を区切って、事実を確認することです。事実が明確になることで、絡まってしまった糸をほぐす手がかりを掴むことができます。
 具体的には、今のいじめ、以前のいじめについて、いじめられた子、いじめたとされる子、見ていた子など、それぞれの子たちからの聞き取り調査、さらには、クラスへのアンケートによって、何が起きていたのかを明らかにしていきます。
 その上で、それぞれの時点では、だれが加害者で、だれが被害者かを判断していくことです。
 事実が明確になったならば、双方の子供たちに理解させ、納得させる必要があります。
 納得させた上で、
「この時はあなたが悪かったのはわかるよね。じゃあ、謝ろうね」
「確かにいじめられていたんだね。でも、復讐はだめだよ。あの子にも謝らせるから、あなたもいじめていたのは間違いないから、これは謝ろうね」
等々、説得して、双方に謝罪させ、決着をつけることが必要でしょう。

 このようなケースに限らず、「いじめ被害者に問題があれば、いじめられても仕方がない」 という考え方が、子供たちの間で蔓延しています。
 「あの子は忘れ物が多い」、「あの子は汚い」、「あいつがいると体育祭で負ける」、さらには、臭い、空気が読めない、話に割り込んでくる、自慢ばかりする、うざい、病気だ、発達障害だ、などなど、いじめる子供たちは、「だから、みんなが迷惑している。直してやっているんだ」 などと主張します。
 このように責められると、大人でも、反論できないことも少なくありません。それどころか、「おまえが強くなればいいんだ」 と言ってくる教師さえいます。

 どんなことがあっても、いじめはいじめる側が悪いのです。加害者は、「自分は悪くない、叱られたくない」 と主張しているのに過ぎないのです。

 また、多くの子が 「いじめられる子にも原因がある」 という考えに賛同する背景には、どこかの時点で、似たような子に迷惑をかけられた経験があるために、「あいつなんか、いじめられればいいんだ」 という小さな復讐心があるのだろうと思います。

 しかし、欠点のない人間などいません。しかもその欠点は成長していくに従って改善されていくものです。
 加害者にも苦手なことや欠点はかならずあります。
 したがって、相手に欠点があることは、いじめていい理由にはなりません。
 私たち周囲の大人たちが、「苦手なことをいじめで直してやる」 という考え方は間違っていると教え、出来ないことを応援したり、間違いには注意してあげ、困っていたら助け合ったりしながら、その子の成長を見守るという考え方を身を持って、教え導いていく必要があります。

 また、「今すぐ直せ」、「今から強くなれ」 と言われて、次の日には欠点が直っていたなどということはありえません。
 人間は、すぐに変わることはできません。成長するには、それなりの訓練と時間が必要なのです。
 くり返しますが、どんなことがあっても、いじめはいじめる側が悪いのです。ここがぶれてしまうと「 いじめへの対処」 ができません。

 さらに、いじめのきっかけとしては、嫉妬によるものもかなりあります。
 「あいつは俺より成績がいい」、「人気があるし」、「モテる奴は嫌いだ」 など、欠点ではなくその子よりも秀でているという理不尽な理由でいじめられることもよくあります。
 子供たちの世界に、自分が満足するためには、あるいは勝つためには、手段を選ばない的な考え方がかなり浸透しているように見えます。「自己中」、つまり自分さえ良ければ良いという考え方が強くなりすぎています。

 ですから、今年から、小学校では 「道徳」 が教科になりましたが、先生方には、弱い子を守ってあげること、お互いを思いやる心、「きずな」 という言葉の意味が理解できる子供を育てていただきたいと思います。

 なお、いじめ防止対策推進法は4条で、「いじめの禁止」 を定めています。この条項を定めるに際しては、「法律で禁止すれば解決できるものではない」 等の反対意見もあったようです。
 暴力も、体罰も、虐待も、「悪いことだと分かるだろう」 では分からない人もいるので、法律で禁止されています。
 いじめ禁止条項で、「いじめは悪」 と示すことは、いじめ防止に役立つものと思います。

 「何があっても、いじめてはいけない」
 今後も、子供たちや子供をとりまく大人たち、多くの方々に伝えていきたいと思います。

 何かご心配なことがありましたら、ご遠慮なく連絡ください。解決に向けて、お役に立てれば幸いです。

いじめから子供を守ろう ネットワーク
井澤 一明 ・ 松井 妙子


 

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[ 2018/09/25 10:30 ] メッセージ | TB(0) | コメント(0)

◇ 代表メッセージ (2018年9月) ◇◆ いじめと戦う子を応援しよう ◆◇ 

180910 夏花と蝶

◇ 代表メッセージ ◇
◆◇ いじめと戦う子を応援しよう ◇◆


夏休みは終わりましたが、大きな災害が続き、学校に通うことができないでいる子たちもいます。
残念な夏休み明けとなりました。

現在のところ、「休み明けの自殺問題」 は、報道をみるかぎり去年に比べるとかなり少ないようです。
様々な機関やマスコミ等に取り上げていただいたことで、子供たちにも大人たちの思いが伝わったのではないかと思います。

土曜日に、小学4年生の男の子から電話をもらって30分ほど話しました。
「学校にいやな奴がいて、悪口をいいふらされている。しかも、それを信じたクラスの子がからかってくる。月曜の始業式に出たくない」
という内容でした。

内容を以下にまとめてみます。
・加害者とその仲間からは、1年の時にも2年の時にもいじめを受けていたが、3年のときにはクラスを替えてもらったのでいじめられなかった。
・4年になったら全員同じクラスになってしまった。
・その子と一緒になるのがいやなので、中学は受験を考えている。
・仲良しの子はいるが、その子たちにも守ってはもらえない。
・いじめが続くのは耐えられないので、転校も考えている。
・両親も転校については了解した。
・今の担任の先生はいじめについて知っているが、先生にはいじめを止める力がない。

このように、しっかりと自分の将来をみつめながら、冷静にいじめられている状況を分析していることに驚きました。

私からは、
・私から、担任の先生に話をしてあげられること。
・学校と交渉するには、大人、保護者の力が必要なこと。
・小学生で不登校を選ぶと、自力で勉強することはかなり大変な道であること。
・あと半年近くあるので、不登校を選ぶよりは転校の方がいいこと。

本人自身が、転校も視野にいれているので、いじめの相談というより、自分の考えでいいのかどうかという確認のために電話してきたようでした。
最後に、両親と話して結論を出すことと、もう一度、電話をもらうことを約束して電話を切りましたが、しっかりしていて小学4年生というのが信じられないほどでした。

こんなに、しっかりした子であっても、いじめに対して一人で立ち向かうのはほとんど不可能と言っても過言ではありません。
教員が、いじめに介入してくれなければ、いじめが止むことはありません。
私たちは 「いじめを解決した」 と言うことはありますが、実質的には、現場の先生たちが 「解決している」 のです。
私たちは保護者の方にアドバイスしたり、一緒に学校に付き添ったりしながら、学校に対して 「いじめ解決」 を促すことによって解決に導いているのに過ぎないのです。
教師の力が必要なのです。
なんと言っても、いじめが解決されるかどうかは、教師の気概や指導力に左右されます。
保護者から相談されなければ、何もしないで済まそうとする教師までいますので、この先生にやる気になってもらうことが必要です。
そのため 「交渉力」 が重要となるのです。
一人の子を守るためには、保護者、教師、周りの大人が連携することが必要です。
大人がいじめを発見する一番の方法は、子供たち自身が、親や教師にSOSを出すことです。
日頃から、「SOSを出しても怒らないよ。大丈夫なんだよ」 と伝えてあげて欲しいと思いますし、保護者の皆様には、子供たちの変化を見逃さないように見守ってあげて欲しいと思います。

新しい学期が始まりました。
子供たちも様々に変化する季節ともいえます。
気になることがありましたら、ご遠慮無くご相談いただければ幸いです。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

井澤一明ブログ:
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[ 2018/09/10 20:46 ] 代表あいさつ | TB(0) | コメント(0)

広島市でセミナーを開催! 井澤代表が講演 「いじめ解決セミナー~子供たちを守っていきたい!~」 

180908 0901広島いじめ解決セミナー チラシ

広島市でセミナーを開催! 井澤代表が講演
いじめ解決セミナー~子供たちを守っていきたい!~


 9月1日(土曜日)、14時から、広島市内で、「いじめ解決セミナー」 を開催しました。セミナーでは、井澤一明(いじめから子供を守ろうネットワーク)代表が、「子供たちを守っていきたい」 と題して講演しました。

 会場の広島市安佐南区大塚公民館 大集会室には、約70名の市民が集まり、メモを取るなどしながら熱心に、講演を聴いてくださいました。

 

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[ 2018/09/08 14:25 ] 活動報告&集い | TB(0) | コメント(0)

お知らせ:「エルプラまつり2018」 開催を中止 

お知らせ: 「エルプラまつり2018」
開催を中止

 「いじめから子供を守ろうネットワーク札幌」が出展し、いじめ相談会等を予定しておりました、「エルプラまつり2018」が、開催中止となりましたのでお知らせいたします。

 「エルプラまつり2018」は、9月8日(土)に札幌駅前エルプラザにて開催する予定でしたが、9月6日未明に北海道地方で最大震度7を観測した、平成30年北海道胆振東部地震に伴い、北海道内の電力が十分でない状況にあり、公共交通がほぼ動いていない等の理由から中止が決まりました。


180907 0908エルプラまつり2018 チラシ
中止となった 「エルプラまつり2018」 のチラシ

 ご来場を予定されていた皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 「いじめ相談」につきましては、以下の「いじめから子供を守ろうネットワーク」まで、直接ご連絡いただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

【いじめ相談窓口】
電話相談:03-5544-8989
FAX:03-5797-7479
メール: kodomo@mamoro.org

一般財団法人いじめから子供を守ろうネットワーク
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂2-10-14 8階


 

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[ 2018/09/07 18:30 ] 活動報告&集い | TB(0) | コメント(0)